しかも、田崎氏はコメンテーターで元財務官僚の山口真由氏にも、こう呼びかけはじめた。
「山口さん、よくご存知だと思いんですけど、官僚は前の年をそのまま踏襲するんですよ。そうすると2011年に最初に記載しなかったところを見て、2012年以降もずーっと踏襲して」
田崎氏のこの主張は無理があるだろう。繰り返すが、2011・12年は会が中止になっているのだから、普通、踏襲するのは会が開催された2010年のはずだ。玉川徹氏も、田崎氏にこう反論した。
「たしかに官僚は前例踏襲するものですよ。これはもう本能みたいなもの。だけどそれ以上に、法律を犯さないということにかんしても彼らは徹底していますからね。そうすると、あえて法律違反とわかりながら前例踏襲が優先されたというふうなことも僕は不自然だと思います」
「これ、違反なんだから、違反したんだったら違反の動機があるはずで、その動機をきっちり訊かなきゃいけない」
さらに、「よくご存知」と田崎氏に名指しされた山口氏は、「霞が関のなかでは法律よりも守るべき組織内のルールみたいなのが大きくなってしまうという部分はよくあるところ」と玉川氏の発言に意見しながらも、「私は玉川さんの仰るとおりだと思う」と言い、さらに根本にある問題をぶつけた。
「(招待者)名簿が出てこないというのは、私たちあまりにもバカにされていますよ。絶対あるはずのものを『ありません』と言うのは、これ、もっと怒っていいと思うんですよね」
官僚組織について「よくご存知」と田崎氏も太鼓判を押す山口氏から飛び出した、「招待者名簿は絶対にある」「国民はあまりにバカにされている」というコメント。これには玉川氏も「『捨てちゃいました、再現できません』ということ自体がありえない」と同調したが、なぜか田崎氏はムキになり、「『捨てちゃいました』はもちろんアレなんだけれど、その前にね、つくったということを記載していないわけ。それがまずはじめなんですよ」と必死になって話題を名簿管理問題に戻そうとし、「(違法行為のはじまりは)2011年のとき民主党政権ですよね」と躍起になったのだ。