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久米宏が高まる東京五輪同調圧力に徹底抗戦!「大反対の気持ちは変わらない」 JOCが戦前並み「日本全員団結」CP始めるなか

 さらに、このあと登場した電話ゲストのコラムニスト・小田嶋隆氏が「競技は好きなんですけど、(オリンピックという)枠組みが嫌いんですよね。せっかく良い絵が描いてあるのに額縁が最悪じゃないかみたいな感じ」と語ると、久米は「わかりやすい話だな〜! 僕もそれかもしれない!」と言い、「国際的になろう、国際的になったって(言うのが)いまの日本なんですけど、ちっとも国際になってなくて、ますます国粋になっている」とコメントしていた。

 個々の競技を楽しみたい、選手を応援したいと思っても、メダルの色で優越をつけたり、ましてや選手に国を背負わせ、挙げ句「全員団結」して応援しろと圧力をかけてくる……。久米が語る「好きになれない」理由は、いま問題になっている「全員団結」キャンペーンに如実にあらわれていると言っていい。

 久米は2013年9月14日の放送回で「最後の1人の日本人になっても、反対は続けていく」と宣言したが、きっと開会式がはじまっても、「全員団結」を迫る国家に歯向かい、メディア総動員の同調圧力をはねのけ、久米は東京五輪の根本的な問題点や疑問を投げかけてゆくに違いない。だが、こうした気骨ある放送人や東京五輪の批判・疑問点をしっかり取り上げるメディアがごくわずかであるということが、この国の最大の問題なのだ。

最終更新:2020.01.19 12:59

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