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“若手ご意見番”カズレーザーの危うさ…沢尻エリカを「ゴリゴリのヤク中」、「桜を見る会」出席、空母化「いずも」1日艦長も

『とくダネ』火曜スペシャルキャスターをつとめるカズレーザー(番組HPより)


 金髪に全身赤の衣装がトレードマークのお笑い芸人・カズレーザー。クイズ番組などで披露する幅広い知識と教養に加え、旧来のお笑い芸人たちの男尊女卑マッチョ体質とは一線を画す高い意識も持つ、インテリ芸人として売れに売れている。10月からは『とくダネ!』(フジテレビ)火曜日にスペシャルキャスターとしてレギュラー出演するようになり、ここのところ“新ご意見番”的なポジションも獲得しつつある。

 しかし、この人、ほんとうにそこまで評価し、信用するに値する人物なんだろうか。最近も、ちょっと気になることがあった。

 火曜レギュラーを務める『とくダネ!』(フジテレビ)でのこと。12月10日放送回で、フィンランドのサンナ・マリン首相を紹介したとき、コーナーのMCを務めるカズレーザーは、スタジオのパネルを使って解説していくのだが、パネルに「幼少期 貧困… 父が“アル中”で両親が離婚」などと書いてあったところで、こう訂正したのだった。

「アル中という書き方があんまりよくないですね。アルコール中毒を患われていたと」

 このコメントに、Twitterでは〈この書き方よくないですよ〜言ってたの好き〉〈カズレーザーってちゃんとしてるな〉〈流石だなって思った〉などと反応。ネットメディアもこれを取り上げ、「『とくダネ』カズレーザー、アルコール依存症への配慮に「さすが」」(「しらべぇ」12月10日)なるニュースにもなった。

 同記事は、発言を〈表記の不適切さを指摘した上で、スマートに訂正した姿が評価を集めている〉としたうえ、カズレーザーのことを〈節々に教養を感じさせる佇まいで人気を博している〉と絶賛していた。

 でも、これ、ちょっとおかしくないか。たしかに「アル中」は蔑視的な表現であり、カズレーサーが生放送で「アル中という書き方があんまりよくないですね」と注意した感覚は真っ当だ。だが、そのあとに「本来ならアルコール中毒」と書くべきって……それじゃ全然、蔑視表現を訂正したことにならないだろう。この場合は「アル中でなくアルコール依存症」と注意すべきだと思うのだが……。

 いやもちろん、これだけなら、カズレーザーが言い間違えた可能性もあるし、いちいち目くじらをたてるほどのことでもない。違和感を覚えたのは、カズレーザーが少し前、真逆の発言をしていたからだ。

 やはり『とくダネ』の11月19日放送でのこと。カズレーザーは、沢尻エリカが違法薬物を所持していたとして逮捕された件について、こうコメントした。

「いろいろニュース聞いて、まあ僕、会ったことないので、その10年薬やってたゴリゴリのヤク中の人が捕まったってイメージしかないっすよね。別に何を感じるもんでも、それ以上の感覚はないですよね。まあ、お薬やって捕まったってだけのことだとは思いますけど」

 そう、意識の高さを気取ってで「アル中という表現がよくない」と指摘したカズレーザー自身が「ヤク中」、それも「ゴリゴリのヤク中」などと発言していたのだ。

 これも「ヤク中」でなく「薬物依存症」と表現すべきだというのはもちろんだが、それ以前に「沢尻がゴリゴリのヤク中」というのは事実関係としても疑問だ。

 沢尻の起訴内容は、カプセル入りのMDMAの粉末約0.198グラムを保管していたほか、LSDを含んだ紙片0.084グラムと液体0.601グラムの所持であり、少量だ。しかも尿検査では、簡易検査でも本検査で陰性。数カ月さかのぼって調べられるという毛髪検査でも、陽性だったという話は出てきていない。

 逮捕当初、「10年以上前から違法薬物を使っていた」と供述していると報じられたが、これも捜査機関の印象操作のためのリークで、リテラも指摘しているように、そもそも、沢尻の事件については、かなり無理のある逮捕だったことがわかってきている。

 実際、沢尻に違法薬物を渡したのではないかと取り沙汰された「元交際相手」とされる男性も、勾留期限が切れて17日に釈放され、20日不起訴処分となった。

 いずれにしても、沢尻の所持量や捜査を考えれば、違法薬物もせいぜいパーティドラック的に使用していただけの可能性のほうが高く、「ゴリゴリのヤク中」つまり“部屋にこもって薬打ってます”的なイメージとは程遠い。

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