2015年から2018年までの4年間は、「前夜祭」はいずれも500名がキャパシティの会場で行われているのだが、今年はいきなり最大2500名の会場「鶴の間」になっているのだ。「前夜祭」は「鶴の間」を半分に仕切って借りたようだが、それでもキャパ1100〜1400名の広さになる。
安倍首相は参加者が「約800人」と説明していたが、本当はもっといたのではないか(実際、当日の写真では満員だったように見える)。
また、800名だったとしても、例年よりは多いし、そもそも、こんな巨大会場を用意したことから見ても、今年はいつも以上に動員をかけ、ツアー募集を拡大させていた可能性は高い。ようするに、自民党だけではなく、安倍首相も参院選を間近に控えて、この会を選挙の事前運動に利用しようと、規模を大きくしたのではないか。
いずれにしても、参院改選議員への招待枠割り振り発覚で、「桜を見る会」が安倍自民党のたんなる支持者接待にとどまらず、具体的な選挙事前運動にまで利用されていたことはもはや隠しようがない。安倍応援団は、「桜を見る会」問題など“瑣末なこと”と矮小化に躍起だが、これは明らかに税金の不正使用であり、政治資金規正法や公職選挙法、財政法違反に関わる問題なのだ。メディアは政権や応援団の圧力に屈することなく、徹底した追及を続ける必要があるだろう。
(編集部)
最終更新:2019.11.20 10:48