小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

森友新文書5849ページでわかった新事実! 公文書改ざんを生んだ安倍首相逆ギレ発言の舞台裏 しかし肝心の部分はいまだ黒塗り

 事実、昨年5月に作成された国交省と財務省の協議メモに、政府が近畿財務局と財務省のやりとりを隠蔽することに、どれだけ血道をあげているかがよくわかる記述がある。このメモは財務省が森友学園側との交渉記録(応接録)と改ざん前決裁文書を国会提出することを決めたのと同時期に作成されたものだが、近畿財務局と財務省のやりとりを記した文書について、こう言及されているのだ。

〈役所間のやり取りの公表に先鞭をつけてよいものか、悩ましい。近畿財務局と理財局のやり取りについては、最高裁まで争う覚悟で非公表とするのだろうが、近畿財務局と大阪航空局のやり取りについては、森友問題に限って考えればメリットもあり得る。色々とひどいことを言われたことが明らかになるし、「大阪航空局に言っておく」とした部分の帰結も分かってすっきりする。〉

 近畿財務局と理財局のやりとりは「最高裁まで争う覚悟で非公表」とする──。つまり、今回黒塗りにしたことからもあきらかなように、政府は事実を隠蔽しつづける姿勢を一貫して崩していないのだ。

 しかも、このメモでは「メリットがあるものは出してもいい」としているが、実際にこのとき財務省が公開した近畿財務局の交渉記録のなかには、籠池諄子氏が近畿財務局の担当者にコースターを投げつけたことや暴言を吐いたということが書かれた箇所があり、これをメディアも大きく取り上げた。こうして「出していいものと絶対に出さないもの」を政府が選別した結果、籠池夫妻を“トンデモクレーマー”として注目させることに成功したのだ。

 開示する文書によって意図的に印象操作をおこなうとは姑息にも程があるが、じつはこのやり口は、今回の開示文書からも見て取れるのだという。たとえば、『ゆうがたサテライト』にVTR出演したNPO法人「情報公開クリアリングハウス」の三木由希子理事長は、政府内のやりとりが黒塗りにされている一方、籠池夫妻と近畿財務局などのやりとりが不自然なほど詳細に公表されている点を指摘している。

「(公表されている)森友学園と財務省のあいだのやりとりというのは、ずっと読んでいくと森友学園側にすごく問題があるように見える記録になっているわけですよね。一方で、(黒塗りされた文書は、政府の)なかの協議の記録なので、自分たちの心象を悪くする要素を出していないのは、ちょっと恣意的というか作為的というか」

 つまり、財務省と国交省にメモにあるとおり、政府はなおもミスリードを誘うための情報操作をおこなっているのである。

 しかし、「最高裁まで争う覚悟で非公表」にするとまで言っているところを見ると、財務省は近畿財務局のやりとりのなかには、昭恵氏の介在どころか、安倍首相や官邸の関与をも示す重大な事実が書かれている可能性もあるのだ。

「膿を出し切る」と言って憚らない安倍首相には、この黒で塗り潰された部分を開示してもらわないかぎり森友問題は終わらないと、はっきり言っておきたい。

最終更新:2019.11.08 11:59

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。