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萩生田文科相は「身の丈」発言に反省なし! 受験費用の問題なのに「入学したら給付型奨学金で補填できる」と国会答弁

「はぎうだ光一オフィシャルwebsite」より


大学入学共通テストへの英語民間試験導入をめぐる、萩生田光一文科相の「身の丈」発言に批判が高まっているが、本日おこなわれた衆院文科委員会で、萩生田文科相はこんな見苦しい言い訳を口にした。

「裕福な人たちのほうが有利なんだってことを私は容認したんじゃなくて、逆にですね、自分できちんと、その、精度を磨いて、ぜひ2回を選んでもらってがんばってほしいという趣旨で発言をしたんで」

 厚顔無恥とはこのことだろう。一体いったいどうやったら「身の丈に合わせて」という発言が、「精度を磨く」という意味に置き換えられるのか。

 萩生田文科相の“暴言”をあらためて振り返ると、24日に生出演した『BSフジLIVE プライムニュース』(BSフジ)において萩生田文科相は、居住地域や家庭の経済状況によって不公平が生じるという批判が起こっていることについて問われ、こう答えた。

「あの、そういう議論もね、正直あります。ありますけれど、じゃあそれ言ったら、『あいつ予備校通っててずるいよな』って言うのと同じだと思うんですよね。だから、裕福な家庭が(民間試験を)回数受けて、ウォーミングアップできるみたいなことは、もしかしたらあるかもしれないけれど、そこは、自分の、あの、私は身の丈に合わせて、2回を選んで、きちんと勝負してがんばってもらえば」

 文科大臣が国の施策である大学入学共通テストを「予備校通い」と同列に論じる自覚のなさ。しかも、この「予備校」というたとえを持ち出したことこそ、萩生田文科相が経済格差容認・貧乏人差別の文脈で「身の丈」と発言したことの証明でもある。

 周知のように、経済格差が広がり一般家庭の生活水準が下がっているこの国では、子どもが志望大学に落ちても経済的理由から浪人させられないという家庭が急増している。つまり萩生田文科相は、貧乏人が予備校に通えなくても当たり前なのと同じように、貧乏人が英語民間試験を2回しか受けられなくても当たり前、貧乏人は「身の丈」に合わせればいい、と言い放ったのだ。

 報道では、萩生田文科相は「身の丈」発言を撤回・謝罪したことになっているが、こんな見苦しい釈明をしているというのに謝罪もへったくれもないだろう。

 というよりも、ほんとうの意味で萩生田文科相はいまも「身の丈」発言について何の反省もしていないことが、きょうの文科委員会では露わになった。

 萩生田文科相は「身の丈」発言のあと、「人生のうち、自分の志で1回や2回は故郷から出てね、試験を受けるとか、そういう緊張感も大事かなと思うんで」とも発言。このことについて、文科委員会では共産党の畑野君枝議員が「遠くに行かないといけない、つまり近くに会場がない精度だというふうに思っているのか」と追及したのだが、それに対して萩生田文科相はこう答弁したのだ。

「私、そうじゃなくて、いろいろ厳しい環境はそれぞれ人によって異なるものがあるけれど、それに負けるなという思いで発した言葉でございます」

 いま求められているのは居住地域によって受験生に地域格差が生まれない制度に見直すことだが、それを格差を生もうとしている当の責任者が「厳しい環境に負けるな」と言う……。ようするに、「自己責任でどうにかしろ」と言っているようなもので、「身の丈」発言と何ら変わらないではないか。

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