しかも、志らくが安倍政権の不祥事を擁護し、批判封じしたケースは他にも山ほどある。2018年3月、森友公文書の改ざんが発覚したときも、やはり安倍政権ではなく、野党バッシングに精を出していた。
昨年3月18日放送の『ワイドナショー』では、森友文書改ざん問題について「朝日新聞がもってきたスクープなのに、なに、自分たちの手柄のように言ってるんだ、みたいなふうに見える」「これだけ自民党がチョンボを犯しても(国民は)政権交代を望んでいないというこの現実を野党はどう見るかってこと」と述べ、なぜか野党批判に話題をスライド。かたや、安倍首相や麻生財務相の関与については「それが一番わかりやすいんだけど、でもバレたら、こんな大変なことはないから、そんなことするのかなぁって」と言い、“指示を出すなんてあり得ない”と主張した。
また、昨年9月、沖縄県知事選で玉城デニーが約8万票もの大差をつけて圧勝した翌日の『ひるおび!』では、「遺志を継ぐだけではなく今後、理想を現実にしないと人びとは待ってくれないですよね」「(基地建設を)妨害する、つくらせないっていうのはいいんだけど、それじゃあどうするんだってことですよね」などとコメント。辺野古への新基地建設に反対することを「妨害」だと言ってのけた。
さらに、2019年5月、桜田義孝・元五輪相が少子化問題について「結婚しなくていいという女の人が増えている」「お子さん、お孫さんには子どもを最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」と女性蔑視発言をし、猛批判を浴びた際も、「そんなに悪意は多分ないと思うんですよ。親戚のおじさんかなんかが飲んでいるときに『お前、3人ぐらい産みなさいよ』ってこれよくあることですよ。とくに昭和の時代なんかはそういうの普通に映画のなかでもあるじゃないですか」と発言(『ひるおび』)。トップ御用ジャーナリスト・田崎“スシロー”史郎ですら批判するようなポンコツ大臣の性差別発言まで擁護してみせた。
これでよくもまあ、「政権を擁護していない」などと強弁できるものだ。