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酷暑の東京五輪に選手たちからもブーイング続出! 新聞・テレビは五輪利権でPR一色、五輪批判がどんどんタブーに

 アサガオはともかく、暑さ対策の切り札として東京都が進めている施策にも「逆効果」との指摘が出ている。

 東京都は暑さ対策として、蓄熱を防ぐために赤外線を反射する遮熱剤を道路に塗布する「遮熱性舗装」を進めている。これによって温度上昇を10度ほど防ぐことができると喧伝されているが、「日刊ゲンダイDIGITAL」(8月11日付)の取材に応えている東京農業大学の樫村修生教授によれば、遮熱性舗装によって路面の温度は確かに下がるが、反射した熱の影響により、人が立つ高さでは逆に気温が上昇する調査結果が出たというのだ。

 ようするに、自然に抗う「酷暑対策」などというものは、人間の力では根本的に無理なのである。

 そんなことはとっくの昔にわかっていたことだ。

 そもそも1964年に行われた前回の東京オリンピックは10月10日から24日という日程で行われている。このときも夏開催か秋開催かの2つの案があったが、夏の開催は厳しいとの判断で前述のスケジュールとなった過去がある。

 しかし、今回の東京オリンピックでは、50年以上前に「不可能」とされた日程での開催となっている。

 この日程となっているのは海外から強制されたわけではない。日本側が自発的にこの時期での開催を提案したものだ。

 日本は招致の段階でこんな嘘をついている。東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会が発表した「立候補ファイル」のなかに記載のある「2020年東京大会の理想的な日程」の項目には〈この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である〉と書かれているのだ。

 この文書にある〈温暖〉〈アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である〉が嘘なのは誰の目にも明らかだ。

 しかし、競合都市に負けないため、日本の招致委員会は嘘をついた。国際オリンピック委員会(IOC)には、テレビ放映権料として莫大なお金を払っているアメリカの意向が強く影響しているが、彼らはコンテンツが少なくなる真夏の時期にオリンピックの放送を入れたがっている。そのことは招致委員会も熟知しており、招致を有利にするために前述のような嘘っぱちの資料をつくったのである。

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