西田昌司(京都)☆☆☆ ネオナチとツーショット、沖縄ヘイトを擁護
慰安婦問題を否定する歴史修正主義など、典型的な極右政治家である西田氏だが、もともと、第一次安倍政権時に安倍首相の考えに共鳴して国政に初出馬・当選した安倍シンパ。2014年には高市早苗衆院議員、稲田朋美衆院議員と同じく、ネオナチ団体代表とのツーショット写真を撮っていたことが判明し、海外からも大きな批判を浴びた。
その感性は、差別意識・陰謀論・男尊女卑のネトウヨを地でいく。たとえば、2013年12月には「チャンネル桜」に寄せたビデオレター内で、特定秘密保護法に反対する人びとについて、「聞くところによりますと、この方々はですね、いろいろな団体から要請を受けてですね、駆り出された、日当が出ているという話もありますけれども、とにかくそういうことが毎日やっているわけですね」などとネトウヨ陰謀論の典型である“日当デマ”で反対派市民を攻撃。2016年11月には自民党の女性活躍推進本部合同会議で、"女性の社会進出が少子化の原因となっている"という考えを示し、「女性の社会進出で、社会全体が豊かになっているとは思えない。もっと根本的な議論をしてほしい」と述べた。
さらに、当時TOKYO MXで放送された『ニュース女子』(DHC制作)の“沖縄ヘイトデマ放送”が大きな問題となった際には、DHCシアターのホームページで公開された反論番組に出演。放送内で「反対運動を煽動する黒幕」と印象付けされ、「韓国人はなぜ反対運動に参加する? 親北派のため、米軍基地の建設を妨害している」などと国籍に対する差別まで受けた辛淑玉氏について、西田氏は「在日を振りかざしたかたちで政治発言をする。(中略)政治発言をしているにもかかわらず、また政治発言をしている人に対してね『それは差別だ』とかいう言い方でね、今度は差別問題に変えてしまうのはね、ものすごくこれは卑怯」などと“ヘイトの上塗り”をした。文句なしで☆3つの極右である。
らくさぶろう(愛媛)☆ 青山繁晴の応援受け、加戸守行元知事のデマに乗っかる軽薄
無所属新人・永江孝子氏との接戦が予想される自民党公認の新人。全国的には誰ソレ?って感じだろうが、地元・愛媛では絶大な知名度を持つローカルタレントだ。毎日新聞による候補者アンケートでは、改憲を支持し、辺野古新基地建設を容認、同性婚を認めないなど、安倍首相をなぞる回答をしている。選挙応援には安倍首相や義家弘介センセイ、青山繁晴センセイら極右政治家が駆けつけた。この時点で☆1である。
毎日新聞や愛媛新聞によれば、4日の出陣式では、加計問題で安倍擁護を連発した加戸守行・前愛媛県知事が挨拶に立ち、“鹿野川ダムの洪水吐の工事が旧民主党政権下で3年間凍結された”“完成していれば昨年の西日本豪雨被害は防げた”と主張、“その責任は永江氏にある”などと対立候補を攻撃し、らくさぶろう氏の事務所のブログもこの発言を掲載するなどした。だが、実際には加戸氏の主張は事実無根のデマだった(らくさぶろう氏側は市民団体から指摘を受け、17日までにブログ記事を削除している)。いずれにしても、らくさぶろう氏については思想的に“極右”かどうかというよりも、“安倍一強”の流れにのっかった候補者が当選することの危険性について考えてほしいところだ。