その一部を紹介しよう。
〈3.1ソウル駅前。AREX乗ろうと駅前通ったけど、別に罵倒されたりするわけでもなく普通のお祭りだったよ。それよりお気に入りのコンナムルパプ(編集部註・豆もやしご飯)を見て欲しい。〉
〈サムギョプサル食べて〜ビビンパ食べて〜ソルビン食べて〜カフェラテ飲んで〜楽しい韓国旅行でした〉
〈確かに新村とかウリナラ万歳的なイベントやってたけど、本人達が盛り上がってるだけだから通りすがりの人が何人かとか見てないし、それよりSPAO(編集部註・韓国のファストファッションブランド)のセールの方に夢中な人も多数。〉
〈日本人が運営するパン屋&レストランで働いております。メニューもかなり日本色の強い弊社ですが、昨日も至って普通の祝日でありました。〉
日本人だから何か危険な目に遭ったという報告は、いまのところ見当たらない。さらに、〈ホンデのバスキン(編集部註・路上パフォーマンス)では、TWICE等の曲を日本語ver.で踊っていた〉〈カルメギサル(編集部註・豚ハラミ)のお店ではTWICEとバンタンの日本語バージョンが流れてた〉〈飲食店では東方神起の日本語曲が当たり前かのように流れてた〉という報告も。もし、日本政府やメディアが言うような「反日感情がもっとも高まる日」だったとしたら、韓国アーティストの日本語曲を流すことなどご法度のはずだが……。
一方、寄せられた投稿を見ていると、このような意見がかなり目立った。
〈1番の敵はミセモンジ〉
〈ただただ1人でミセモンジと戦っていました〉
〈ミセモンジがとにかく酷かった〉
〈今日はミセモンジが深刻すぎた〉
〈ミセモンジが本当にやばい〉
ミセモンジ……? もしやこれは「反日」的な何かを指す韓国語なのか──と思いきや、じつはミセモンジというのは微細粉塵(PM10)のこと。いま、韓国では大気状態の悪化が深刻になっており、独立運動記念日のこの日もひどかったらしい。つまり、韓国に住む日本人や旅行者が独立運動記念日に襲われたのは、「反日」感情の高まりによる危険などではなく、この「ミセモンジ」だった、というわけだ。