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安倍の贔屓で復権の稲田朋美が馬脚! 脱税企業の献金に続き、極右集会で小川榮太郎と報道批判のセッション

 ご存知のとおり、小川サンは昨年、『徹底検証「森友・加計事件」 朝日新聞による戦後最大級の報道犯罪』(飛鳥新社)という本で、“森友・加計学園問題は朝日とNHKが共犯のうえで「創作」した”なる陰謀論的分析を開陳し、朝日新聞から提訴された御仁。

 LGBT差別論文で「新潮45」休刊の引き金となったことについても、〈この事実上廃刊に至る新潮社の不可解な動きの裏で、社内外で連携した何らかの組織動員的な圧力、スキャンダル圧力などが新潮社執行部にかけられていなかったどうか〉〈日本は平成30年9月25日をもって、「言論ファッショ社会」に突入したという事にならぬかどうか〉(9月28日「iRONNA」)などと常人には理解不能な抗弁をしていた。

 ようするに、稲田氏がそんな小川サンと一緒になって、「偏向報道の実態とメディアリテラシー」を語ろうというのだ。冒頭くらいは、アリバイ的にLGBT問題にふれるかもしれないが、メインではきっと、稲田氏も自分への批判に対し、やれ「朝日新聞の謀略」「大臣辞任はフェイクニュースのせい」みたいなことを喚き立てて、意気投合するのだろう。

 しかし、こうしてみると、稲田氏のLGBTフレンドリーのアピールもどんどん怪しくなってくる。最近も杉田水脈議員に向かって「多様性尊重こそ保守」と議論を呼びかけるなど、しきりに“自分は違う”アピールをしているが、一方では、身内しか来ない極右イベントで、LGBT差別と女性差別の権化のような小川氏とまったく違うテーマで仲良くセッションしようというのだ。言ってることやってることがバラバラではないか。

 しかし、これは稲田氏だけの話ではない。安倍首相も、一方で「多様性尊重は当然」と言いながら、杉田水脈議員を「素晴らしい」と絶賛して自民党へ招き入れ、騒動後も一貫して「まだ若いですから」と杉田氏を弁護して続けている。

 本サイトでは何度も指摘してきたとおり、杉田・小川のLGBT差別問題は、戦前的な家族観、性差別を国民に押し付けようとしてきた安倍政権の価値観の延長線上に出てきたものに他ならない。

 表向きはどんなにとりつくろおうとも、安倍首相も稲田氏も、その本質は杉田議員や小川氏となんら変わりがないのである。

 もし、稲田氏が「そうじゃない」と言うのならば、イベント当日は、くだらないマスコミ陰謀論なんぞを横に置いて、ぜひ、持ち時間をすべて使ってLGBT差別問題で小川氏とガチンコバトルを繰り広げていただきたいものである。

最終更新:2018.10.16 07:17

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