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『バイキング』が加計学園・日大・至学館を徹底比較!いちばん酷いのはどこ?という問いに、坂上忍、土田、東国原は…

 いや、言い訳が酷いだけではない。だいたい、この渡邉事務局長の「言い訳」は誰がどう見ても嘘なのである。どうしてこんな嘘をついているのか、この点について東国原は「愛媛県の公文書は正しかったので、つまり総理と理事長の懇談等々があったので、これはヤバイぞと。公文書を訂正・否定することはできないが、さあどうしようかな。じゃあ現場が嘘ついたことにしようよ、みたいな発想ですよ、これは」と推察したが、これしか考えられないだろう。

 ……と、このように、加計理事長の会見について真っ当に取り上げた『バイキング』。まともなニュース番組・ワイドショーなら、当然のことだ。これだけの道理が通らない嘘をつき、震災を利用し、挙げ句、加計理事長は給与を1年間、月10%分を自主返納するという痛くも痒くもない処分で幕引きしようというのだから、普通ならばどのワイドショーも、日大のときのように一斉に加計理事長を批判したはずなのだ。

 加計理事長の会見が終わっても、日大や至学館問題で会見映像を繰り返し流したり細かい続報をしつこく報じているように、加計問題だっていくらでも取り上げようはある。現に、25日の国会で安倍首相は、加計会見について「コメントする立場にない」などと逃げた上、加計理事長の発言と安倍首相や柳瀬唯夫首相秘書官の説明との矛盾点について「記者会見は独特の雰囲気があり、不慣れな人にとっては一問一答で畳みかけられると、ときには質問の趣旨を取り違えて答えてしまったこともあり得るんだろうと思っている」などと述べ、加計理事長を“擁護”した。この発言の食い違いや、安倍首相がなぜ嘘の道具にされたというのに怒らないのかなど、話題は尽きないのだ。

 なのに、そうした観点で加計問題を取り上げているのは、『報道ステーション』(テレビ朝日)や『NEWS23』(TBS)くらい。ようするに、『バイキング』以外のワイドショーや『報ステ』『23』以外のニュース番組が異常すぎるのだ。

 加計理事長は会見で、国会招致について「お待ちしています」と余裕の表情で答えた。安倍首相が国会招致を絶対に認めないことを知っているからこそ、しれっとこんな物言いができるのだ。もはや世論が高まらなければ加計理事長の証人喚問は実現しない状況だが、ほとんどのテレビはこうして忖度することで、安倍首相と加計理事長をアシストしているのである。

最終更新:2018.06.27 09:50

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