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文書改ざんでマツコ・デラックスが安倍首相の独裁に原因がある、と指摘!「権力を一人の人間にもたせてはいけない」

 マツコはこれまでも、ことあるごとに安倍首相の政策や強権的な振る舞いに批判的な目を向け続けてきた。

 たとえば、リオデジャネイロオリンピック閉会式における「安倍マリオ」については、「突き抜けていないよね。恥ずかしいんだったらやるんじゃないよ! すぐ脱ぐんだったらやるな、断れって話。ヒゲもないし中途半端」(16年8月22日放送『5時に夢中!』)と語っている。

 また昨年、「国難突破解散」などと称して、どう考えても森友・加計問題から逃げを打つための解散が行われた際には、「安倍ちゃんなんてもう馬鹿の象徴じゃない? あれ、もうさ。あれぐらいのさ、アホな人じゃないと、多分あんなことやれないと思うんだよね。この時期に解散とか、普通の神経だったら言えないじゃん?」(17年10月2日放送『5時に夢中!』)と徹底的に批判した。

 最近でも、男子フィギュアスケートの羽生結弦選手に対する時期尚早な国民栄誉賞授与に対し「私が若かった頃に比べると、ちょっと国民栄誉賞の価値は下がったかなっていうのは、すごく感じる」として、第二次安倍政権発足以降に国民栄誉賞を連発し過ぎていることを問題視。さらに、羽生選手やスピードスケートの小平奈緒選手が金メダルを獲った直後、安倍首相がカメラを入れたうえで祝福の電話を入れた一連の出来事を指摘しながら「それはちょっと国民栄誉賞だけじゃなくて、スポーツの政治利用が過ぎてはないかなというのは感じるよね」(18年3月5日放送『バイキング』/フジテレビ)とも語っていた。

 このように、マツコは他のタレントコメンテーターが安倍首相の力を恐れて萎縮しているときも、批判すべきときは常に批判的なコメントを発してきた。決して、現在の安倍政権の劣勢に乗じて鬼の首を取ったかのようにキツい言葉を浴びせているわけではないのだ。それだけに、今回のマツコの言葉は説得力がある。

 いま現在、私たちの目の前で起きていることは、民主主義の根幹そのものが揺るがされている異常な事態である。政権にここまでの振る舞いを許した責任の一端は、言うまでもなくメディアにもある。

 安倍政権はこの期に及んでも、安倍昭恵夫人の国会招致を拒否する考えを示し、自分の責任にほおかむりしたまま逃げ切りをはかっている。この状況に対して徹底的な批判を加えることができるのか否か。各メディアの矜持が問われている。

最終更新:2018.03.13 12:59

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