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年末特別企画 リテラの2017年振り返り

SMAP独立、松本潤と葵つかさ、二宮和也暴言、手越金塊騒動…ジャニーズ“終わりの始まり”の1年

 香取ら3人の独立後も、レギュラー番組続行を許すなど、一見すると鷹揚な姿勢を見せているジャニーズだが、裏では真逆の姿勢を見せている。3人にはSMAP時代の楽曲使用を禁じ、一方、テレビ各局に対しては、SMAP問題に触れることを完全にタブーにしてしまった。
 たとえば、9月9日に放送予定の毎年恒例『FNS27時間テレビ にほんのれきし』(フジテレビ)の名物コーナー「さんま・中居の今夜も 眠れない」が、今年は放送されなかったのも、その典型だろう。
 さんまは、コーナーの消滅がジャニーズの意向だったことを明かしており、ふたりがSMAP問題にふれるのをやめさせるためにコーナーごと潰したのがミエミエだった。
 また、9月5日放送の『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ)でも、テレビ番組情報誌「週刊ザ・テレビジョン」(KADOKAWA)のレポートでは中居が稲垣の過去の失敗談について語ったことが記されていたが、放送ではこのくだりがカットされていた。これも、ジャニーズから圧力だった可能性は非常に高い。
 解散騒動によってジャニーズの圧力体質が広く知れ渡ったいま、露骨なこともできない。だからこそ、ジャニーズはこうして少しずつ、SMAPの痕跡を消していくつもりなのだろう。


【その10】
紅白の嵐独占は二宮和也で終わりじゃない! 来年は櫻井、再来年は5人

 本日、『第68回NHK紅白歌合戦』の白組司会には昨年の相葉雅紀からリレーするかのごとくの嵐・二宮和也。しかし、嵐の紅白司会は、これで終わりではなさそうだ。本サイトは昨年11月19日の記事で、相葉が司会に決まった時点で、今年、二宮が起用されることを予測していたのだが、その際、4年間にわたって嵐メンバーに紅白司会をやり続けさせる計画があることを指摘している。
「私がジャニーズ関係者から聞いたのは、大野智と松本潤ははずして、相葉、二宮、櫻井翔を順番に司会にして、オリンピックイヤーの前の年にもう一度、5人一緒に司会をやらせる、というものでした」(スポーツ紙記者)
 その背後にあるのはジャニーズの東京オリンピック・パラリンピック戦略だ。ジャニーズは嵐を“オリンピックの顔”にすることを狙っており、そのために、こうして毎年、メンバーにひとりずつ順番にNHKで紅白の司会をやらせ、オリンピックイヤーに5人そろったかたちで大掛かりなオリンピックがらみのプロジェクトを立ち上げるということを考えているという。
 これが本当なら、5年間にわたって一つのアイドルグループが公共放送の国民的番組を独占的に牛耳るということになる。電波の私物化というほかはない。


 以上のように、あいかわらず、テレビをはじめとするマスコミを支配し続けるジャニーズだが、その一方で、ジャニーズの力が及ばない場所ができつつあることを証明した1年でもあった。
 それは、ジャニーズを追われた飯島三智マネージャーと再びタッグを組んだ香取、稲垣、草なぎの3人による「新しい地図」の成功だ。断っておくが、彼らのいまの成功は、ジャニーズがこれまでの独立タレントに対してとちがって、3人に特別寛容な姿勢をとっているおかげではない。
 テレビに出られない、SMAPの歌が歌えない、共演者が限定される……ジャニーズの圧力、テレビ局やプロダクションの自主規制などで、かなり不利な状況に置かれている。
 しかし、彼らはネットというジャニーズの力の及ばない場所でSNSや『72時間ホンネテレビ』をはじめさまざまな新しいチャレンジを行い、新しい魅力をアピールすることに成功した。
 そのことによって、逆にジャニーズのタレントたちの“古さ”や強者にこびる“かっこ悪さ”が強調され、キムタクを筆頭に、イメージ悪化と人気低迷にさらに拍車をかけるかたちとなったのだ。
 看板の嵐や関ジャニ∞の中年化が進む一方、若手は全く育たず、事務所周辺からはジュリー副社長ら創業者ファミリーの不協和音やタレントたちの抱える不安や不満も聞こえてきている。
 もしかしたら、来年のジャニーズ事件簿は、これまでとまったく違う様相になっているかもしれない。

最終更新:2017.12.31 11:51

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