しかし、だからといって、SMAPのオリンピックプロジェクトをつぶすために、ジャニーズが独立や解散にまで追い込んだと考えるのはいくらなんでも陰謀論がすぎるだろうと思っていた。だが、嵐をオリンピックの顔にしようというこうした動きを見ていると、まんざら的外れではないような気もしてくるのだ。独立騒動前、オリンピックをめぐって、メリー・ジュリー派と飯島派の間で綱引きのようなものがあったのは、少なくとも事実だろう。
事実、SMAPが解散に追い込まれた結果、オリンピック関連の仕事は完全に止まってしまった。当然、日本財団パラリンピックサポートセンターの応援サポーターも辞退している。
一方、嵐は次々とオリンピック絡みの仕事が増えている。昨年10月に嵐5人でNHKのオリンピック特番が放送され、また、同じくNHKでスポーツ番組のMCを相葉が務めており、今年1月にはドラマ『君に捧げるエンブレム』(フジテレビ)で櫻井がパラリンピックを目指す車椅子バスケの選手を演じていたのだ。
いずれにせよ、今回の紅白でも相葉のような拙い司会を見せてしまったら、いよいよ嵐紅白リレーへの批判が強くなっていくだろう。二宮には相当なプレッシャーがのしかかっていることは間違いない。
(時田章広)
最終更新:2017.11.13 10:19