そして、このときのメンバーで、イスラエル・エルサレム旅行の企画がもちあがり、翌年、赤塚氏のガイドで、鶴田もエルサレムに行くことになるのである。実は、最終的にキャンセルになったが、昭恵夫人も当初は参加する予定だったようだ。
そのあと、鶴田と昭恵夫人がどういう付き合いをしたのかはわからない。鶴田の本にも、意図的なのかはわからないが、昭恵夫人の名前は一切出てこない。しかし、一人の人物の影響で、首相夫人や知性派女優までが「日ユ同祖論」などという反知性的なオカルト思考にさらに深くはまってしまっていたという事実はやはり、笑ってはすませられないだろう。
しかも、この人物は、たんに「日ユ同祖論」だけでなく、そのオカルト思想を愛国主義や歴史修正主義を結びつけ、教育勅語という戦前教育の旗ふり役まで演じていた。そして、昭恵夫人は一時、この人物と森友学園を結びつけようとしていた気配もある。
鶴田真由の新刊本にかいまみえた、昭恵夫人とスピ友、指南役の存在は、この国から“知性”がどんどん奪われていることを証明しているような気もするのだが……。
(編集部)
最終更新:2018.10.18 05:19