しかしそのことで事務所との距離もできたといわれる。一方事務所サイドは、これまで自分たちの力でスキャンダルを抑えておさえてやったのに、その日本の芸能事務所システムに背くなんて“裏切り者”だという意識も働き、またアメリカが拠点の渡辺をコントロールできず、その関係がギクシャクしていったと言われる。
しかもある出来事がさらに両者の関係を悪化させたという。あるテレビ局関係者はこう話す。
「それが今年新春(1月8日)、放送された毎日放送の開局65周年記念スペシャルドラマ『しあわせの記憶』です。渡辺はこのドラマの主演をしていますが、 “世界の渡辺”にとっては本意ではない仕事だった。しかし事務所側がこれをごり押しして、かなり揉めたと聞いています」
そこに降って湧いたのが今回の不倫報道だ。各局とも当然のようにケイダッシュにお伺いを立てたらしいが、一切NGとは言われなかったのだという。
「もちろん、渡辺にお灸を据え、自分たちのマスコミへの影響力を見せつけることで、“今後は逆らうとどうなるか”という警告の意味もあったのでしょう」(前同)
同時に、渡辺と南果歩の別居説も流布されているが、これもケイダッシュによる一種の“見せしめ”だとの指摘もある。だが、情けないのは芸能マスコミだろう。こうしたケイダッシュ側の意向に忠実で渡辺の不倫を報じる一方、しかし、どこまで踏み飲んでいいのか戦々恐々で、「ハリウッドスターだと考えれば“いいのか”みたいなところがある」(『スッキリ!!』(日本テレビ)司会の加藤浩二)、「事務所の方から、ご夫婦の素敵な話を聞いている。この2人はビクともしないんじゃないかな」(『とくダネ』(フジテレビ)司会の小倉智昭など、歯切れの悪いコメントが続出している。
今回の報道を見ると、日本の芸能プロダクションのタレントとマスコミへの奴隷支配はまだまだ続きそうだ。
(林グンマ)
最終更新:2017.11.22 01:20