しかも、小籔は茂木健一郎や伊集院光のように、レプロのブラック体質や、芸能界の理不尽なルールに異を唱えているわけではなく、その理由がよくわからないのだ。
しかし、過去の番組共演映像から、小籔が清水のことを「ええ子」と言った意外な理由が明らかになった。小籔が彼女のことを褒めていたのは、単純に「性格のいい子」というレベルの話でなく、どうも清水の“宗教観”に惹かれていたっぽいのだ。
小籔と清水は2015年7月18日放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ)で、お互いゲストとして共演している。朝ドラ『まれ』(NHK)の放映中で、清水はまさにブレイク真っ最中の時期のことだ。
この番組でも清水はその『まれ』(NHK)で共演する土屋太鳳の仕事に対するストイックな姿勢を絶賛し、「いつ死んでも天国に行くっていうくらい清らかなんですよ。悪いところが一個もない」などと語るなど、いま聞くと意味深に感じてしまうような話を披露していた。
また『まれ』のヒロインオーディションに応募したのに、親友役でヒロインには落ちてしまったと父に報告すると、父から「修行するつもりでがんばってこい」と厳しく叱咤されたというエピソードを話すと、小籔は「最高のお父さんですよ」「知り合いのお父さんと飲みたいと思ったことないけど、清水さんのお父さんとやったら、飲めますね」などと、清水の父を絶賛した。
さらに清水が「柴犬が好き」という話をするなかで、「日本犬がけっこう好き」と話すと、小籔が拍手しながら「すごい!ちゃんとしたお父さんに育てられてる」と褒めはじめた。小藪の“日本スゴい”“愛国ポルノ”的発言はいまに始まったことではないが、犬まで“日本スゴい”とは。
“日本の犬スゴい”だけでも笑ってしまうが、小籔はさらにこんなふうに絶賛したのだ。
「すごいちゃんとしたお父さんに育てられてるなって思うんですよ。さっきも『天国に行く』とか『地獄に行く』とかちゃんと仏教的な思想が。そして、日本の犬も好んでいる。お姉さん2人も素晴らしい方でしょうね」
清水が土屋太凰について「いつ死んでも天国に行くっていうくらい清らか」と評したことをわざわざもち出して、「ちゃんと仏教的な思想」などと清水の父の教育を絶賛したのだ。
ふだんエラそうに「おれは大人で良い悪いがきちんとわかってる」体で説教をぶちまくっている小籔だが、「天国」とか「地獄」とか(「日本犬が好き」とか)いうだけで、「ちゃんとしてる」って浅すぎないか。ていうか、そもそも、「天国」って「仏教思想」じゃないだろう。