「誰も、悪くないんです」
「こういうふうに言うと、「ぼく悪くないんです」っていうんじゃないですよ、この期に及んで。なんなら、ぼく悪くても大丈夫なんです。円滑にいくなら、ぼく悪くていいんですけど」
「誹謗とか中傷とか、ネットとか週刊誌とか、普段観ないほうですけど、それでも耳に入ってきて。誰も悪くないんですよ」
かたくなに解散を主張したと解散原因のスケープゴートにされている香取慎吾のことをかばっているのか、土壇場で独立を拒否し分裂を招いた木村拓哉のことをかばっているのか、あるいは両方をかばっているのだろうか。とにかく中居は「誰も悪くない」「自分が悪いと思われてもいい」と、自分以外のメンバーをかばった。
さらに、『スマスマ』でのぎこちないやりとり、隠せない不仲ぶりに、プロ意識がないなどとメンバー、とくに香取を批判する声も多かったが、中居はこう言って、メンバーを思いやった。
「メンバーは、今年1年本当によくがんばりました。よくふんばったと思います。いろんな思いあったと思います。入り交じって、複雑な思いあったと思います。みんなも習ったことない1年ですから。よくがんばったなあと思います。最後までしっかりSMAPを務めたと僕は思います。ねぎらいとかお褒めの言葉をあげてほしいなと思います」
こうした姿勢は、木村拓哉のそれとは対照的なものだ。キムタクは解散発表時、「本当に無念です。でも、25周年のライブもグループ活動も5人揃わなければ何も出来ないので、飲み込むしかないのが現状です。たくさんの気持ちで支えて下さったファンの方々、スタッフの皆さんを無視して「解散」という本当に情けない結果になってしまいました」と、自分以外の誰かを責めるようなコメントを発し、解散発表時滞在していたハワイから帰国したときにも「去年の末から今回の騒動に至るまで自分自身は変わっていない」と、自分を正当化した。
さらに30日の解散前最後のラジオ番組「木村拓哉のWhat’s up SMAP!」(TOKYO FM)の放送でも、「まあ、この番組のタイトルもそうなんですけど、大切にしたいなっていうものは変えずに、ブレずに、はい。そんな、まあ勇気というか、なんかひとつ確たるものを持って進んでいきたいなと思います!」と、自分だけがSMAPを守り続けていくことを強調していた。