そして、刑事処分決定後の3月28日、小泉は中野裕通のファッションショーにモデルとして、当て逃げ事件以降、初の公の場に登場。また、4月18日には4年振りの主演映画『空中庭園』の先行試写会で舞台挨拶をしている。こうした“キョンキョン・イベント”をスポーツ紙はこれをこぞって取り上げたが、事故の件につっこむマスコミはほぼゼロ。スポーツニッポンにいたっては〈書類送検(起訴猶予処分)されたショックからも、すっかり立ち直った様〉と気遣いを見せていた。
もちろん、今回のノンスタ井上の所属事務所も、テレビ局への影響力の強い吉本興行だ。しかし“芸能界のドン”が寵愛する大物アイドルと、人気者とはいえ吉本の芸人では、芸能マスコミへの圧力度とヒエラルキーは歴然とした差がある。つまり、事件化しても責任追及される芸能人とされない芸能人に分かれているのである。これはあまりに不公平な話だ。
ワイドショーの“報道”など、しょせん芸能事務所のパワーバランスの上にしか存在しない。今回もそれがまた証明された、というわけだ。
(林グンマ)
最終更新:2016.12.15 11:04