■中部ブロック
☆☆ 高野剛(自民党/山梨)
全国的には無名の元県議長。新人の候補だが、参院選の後援会長には、税理士で日本会議県本部会長が就任している。実は高野氏、県議時代から日本会議地方議員議連に所属していたウヨク地方議員だったことが、日本会議の機関誌「日本の息吹」で確認できる。
☆☆ 山崎正昭(自民党/福井)
参議院議長。日本会議、神道議連所属。昨年の安保国会では、参院での強行採決に反対するため、喪服を着用した生活の党と山本太郎となかまたち・山本太郎議員を議長室に呼び、「次は容赦しない。議員バッジを外すことになるかもしれない」と、議員除名をちらつかせる恫喝を行った。山崎氏は「神聖な本会議場の品位を汚す行為だ」などと述べているが、しかし、国民の理解がまったくないまま議論を一方的に打ち切り、議場では“人間かまくら”までしかけて強引に安保法を可決した与党こそ「品位」を汚している。少なくとも、議会では「神聖」よりも民主主義が優先されるべきなのは間違いない。
☆☆ 若林健太(自民党/長野)
第二次安倍内閣で外務大臣政務官に就任。神道議連、日本会議議連所属で、地元・日本会議長野の顧問もこなす若林氏。〈東京に単身赴任している時、ほぼ毎朝ジョギングをして、靖国神社に行っている〉という(ブログより)。他方、同じくブログで、靖国にA級戦犯が合祀されていることは「問題であると思っている」などとも述べている。ならば参拝するなよ、という話。そんな若林氏だが、今回の参院選の街頭演説でも、他の自民党議員と同じく、改憲に一言も触れない。しかもテレビ朝日の取材に対してこう嘯く始末。「(憲法改正は)争点ではないし、興味もないので」。あの、あなた、自民党改憲草案の起草委員なんですけど……。こういう唖然とするウソを平気でつくところが自民党極右議員の恐ろしいところだ。
☆☆ 渡辺猛之(自民党/岐阜)
日本会議、神道議連所属の元岐阜県議会議員。自民下野時の2010年、日本会議岐阜県本部主催の建国記念の日奉祝式典に出席しているのだが、その式典では「永住外国人の地方参政権付与への反対」と「夫婦別姓制度導入への反対」が決議された。これについて、渡辺氏はブログでこう述べている。〈これら二つの問題は、場合によっては日本の安全保障や国の伝統文化など、国家の在り方の根幹に関わる問題を含んでおり、過半数を獲得した勢いで軽々に数の論理で採決するようなことが断じてあってはならないと思います〉。はて、日本の安全保障と憲法9条を根本から変えた安保法を「数の論理」で強行採決したのはどこの政権与党だったか。聞いてみたくなるではないか。
☆☆ 岩井茂樹(自民党/静岡)
第二次安倍改造内閣で経産大臣政務官に就任。神道議連所属。公式サイトにでは〈私の考える政治における『保守』とは、代々受け継がれる家業を絶やさず守り続けている伝統ある“老舗(しにせ)”のようなものだと捉えています〉というが、一方で、稲田朋美議員のシンパらしい。2010年5月の稲田氏の講演会に参加したときには、ブログで「今日は最高の一日!?」と大感激。ちなみに稲田氏はその月の別の研修会での講演で「国民の生活が大事なんて政治はですね、私は間違っていると思います」と宣言していた。