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ファンキー加藤がW不倫発覚後、初の雑誌対談で騒動に言及…でも相手の大沢在昌から「反省したじゃねーよ」と公開説教

「自分に対して嘘をつくような男にはならないことだね。生きていれば恥ずかしいことなんていっぱいあって。加藤さんも最近そういう思いをしたけど、大切なのは、そこで、どう対処したかで。そういう意味でいうと、逃げなかったあなたは立派だったと思う」
「もし、あなたが逃げ回ったり、卑怯な態度を取っていたら、自分で自分を嫌いになったろうし、人生の応援ソングを二度と歌えなくなっていたはずだから。それが、5年後なのか10年後なのかわからないけど、時間差で必ず生きてくる」

 大御所作家の説教に再び恐縮しきりな加藤は、殊勝な態度で「今回のことに関してはそれこそ死ぬほど反省しました」と反省の弁を口にする。というか、立場上、そう返すしかないだろう。

 ところが、その言葉がなぜか大沢兄貴の神経を逆なで。大沢はそれまでには見られなかったような荒々しい口調でキレ始める。

「反省したか、しないかじゃねーよ。そんなの外には見えないんだからさ。マスコミだって10日もすれば忘れちまうし。オレが言ってるのはそんなことじゃなくて、今回のことであなたが何を拾ったかなんだよ」

 加藤ならずとも、いったい何にキレてるのかよくわからない感じだが、なんとなく、ありきたりな反省はする必要はない、ということらしい。

 そして、思いっきりビビらせた後に、大沢は再び諭すような口調で、こうフォローするのだった。

「そう。逃げなかったことで、あなたはもう何かを拾っているんだよ。今はまだそれが見えないだけでね。何年か後に、その拾ったものが、あなたに新しい引き出しをつくってくれるはずだし、ミュージシャン、ファンキー加藤としては、絶対にその引き出しから新しいメッセージを取り出さなきゃいけない。それができたときに、あなたはもっといい男になれるし、本物に近づけるんだと思う」

 最後は「今回、あなたが傷つけた人たちのためにも、そうしなきゃいけない。それが男だろう」と締める大沢、「今の言葉、胸に刻み込んで頑張ります。今日は、本当にありがとうございました」と平身低頭で返す加藤。こうして、対談は大沢の小説と同じくらいの予定調和で終了したのだった。

 それにしても、雑誌メディアにおけるファンキー加藤の初めての懺悔の場所が大沢在昌相手というのは、いったいどういうことなのだろうか。

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