C でも「セブン」は同じ号で、工藤静香のジャニーズ遍歴まで踏み込んでいた。飯島氏と工藤の確執の理由について、「静香さんは、かつてIさんが担当していたジャニーズの別のアイドルとの噂も2〜3回あった。ある意味、Iさんとは“因縁の相手”だったのです」と……。「セブン」に対する飯島派の影響の強さを改めて思い知らされた。
B 「セブン」って、ダウンタウンの松本人志が中居に「木村に頭を下げろ」とアドバイスしたと書いて松本に猛抗議され、謝罪する一件があったじゃない。あの情報ってそもそもメリー氏の周辺がある芸能記者に語ったことらしいよ。あちこちで情報が錯綜して大変だ(笑)。
A 「女性自身」もSMAPを表紙やグラビアに頻繁に登場されてきた御用達雑誌だった関係から、2月2日号では飯島氏が親しい友人に語った言葉を紹介していたね。「心配しないで……。5人はきっと変わらずにやっていくはず」というものだったが、実は「女性自身」の記者が飯島氏から直接聞いた言葉ではないかと話題になった。
B いくら血も涙もない芸能記者でも、これまでの関係を考えれば、手のひら返しをするのはさすがに苦しいらしい(苦笑)。
D 出版社の場合は、この利権から外れてる会社はけっこうジャニーズのタレントのゴシップにも踏み込むことができるよね。講談社はカレンダーからも外されているので、「フライデー」や「週刊現代」は完全に反ジャニーズ、反メリーで記事を出していたし、あと、「週刊女性」(主婦と生活社)も、昔、「JUNON」からジャニーズがタレントを引き上げてしまったトラブル以降、付き合いがないので、わりと思い切った記事を書いていたね。
──でも、一番ジャニーズ利権と関係のなさそうな「週刊文春」と「週刊新潮」が今回は、ジャニーズに乗っかって、中居や飯島氏叩きをやっていたじゃないですか。これはなぜですか。
B 「新潮」は最初の解散スクープで、ジャニーズからアプローチを受け、メリー氏のインタビューを載せてしまったからね。それで取り込まれてしまったんだろう。それと、新潮社は出版部がジャニーズと付き合いがあるので、意外と厳しい記事は少ないんだ。
D 「文春」は1年前のメリー氏のインタビュー以降、ジャニーズとは良好な関係にある。メリー氏は「文春」を嫌っているらしいんだが、メリー氏のインタビューを載せるときに一番問題になりそうな発言を外したことから、広報担当役員の白波瀬氏らの信頼を得るようになって、情報をもらえる関係になったといわれている。12月22日の、飯島氏のジャニーズ関連会社ジェイ・ドリームの役員辞任直後から動き出せたのは、明らかにジャニーズに情報源がいるからだろうし、その後の顧問・小杉理宇造氏、さらには『SMAP×SMAP』生謝罪の裏まで、トーンは完全にジャニーズ史観だったし。
C まあ、でも、活字メディアはいろいろしがらみはあっても、ギリギリのところでなんとか書こうとしてるから、まだマシだと思うよ。もっとひどいのは、やっぱりテレビ。ジャニーズとほとんど一体といってもいい関係でしょ。