──いずれにしても、あの生謝罪で力関係があからさまになりましたよね。キムタクがジャニーズを代表して、4人を支配しているという…。それは一般の視聴者が見てもすぐにわかるようなもので、だから、BPOに「パワハラだ」「公開処刑だ」と抗議が殺到した。でも、テレビやスポーツ紙は相変わらずで、「あの生謝罪はおかしい」という指摘すらしなかった。ワイドショーなんてひたすら「SMAP存続してよかった」と繰り返すだけだったし。
B だいたい内容以前に、こういう収拾のつけ方をしたことじたい、もっと批判されていいはずなんだ。これだけ世間を騒がせながら、会見もやらず、自分たちの番組でちょこっと謝っておしまい、というのはどう考えても不誠実だろう。視聴率稼ぎと取られても仕方がないやり方だし、他局のワイドショーは普通怒っていい案件。でも。ジャニーズ相手だとそれができない。
D ベッキーなんか、会見を開いてあれだけ叩かれたのに、ジャニーズはこれで許される。本当に理不尽だとは思うが…。
C それはともかく、これで一転、SMAP存続というのが決定的になって、スポーツ紙のトーンは一変したよね。スポニチの阿部公輔デスクなんて、『ミヤネ屋』(読売テレビ系)に出演して、これまでの解散報道について、「1月6日の時点で解散が回避されたのはわかっていたけど、一応書いとかないと読者が流れがわからないから」とか無茶苦茶な言い訳をしていた(笑)。
A ただ、中には、この会見の後でもまだ、4人になんらかのペナルティがあるんじゃないか、と見ていた社もあったけどね。誤報連発のスポーツ報知なんて、19日の時点でまだ、4人が活動を自粛するなんて書いていたからな。
C 何事もなく存続とわかったのは、ジャニーズの“公式見解”を載せ続けている日刊スポーツが、4人に対してジャニーズ事務所が「処分なし」という方針を決めたと報じた21日朝。その21日夜には、近藤真彦、東山紀之、TOKIO、V6、嵐らジャニーズタレントが集結した「SMAPお帰りなさい食事会」も開かれ、これで完全に「元サヤ」だろう、ということになった。
B あの食事会って、デイリースポーツが22日に「キムタクが音頭をとって開いた」とスクープしたんだけど、翌23日に追いかけた他紙の報道で、近藤真彦が主催したことがわかったんだよね。
D スポーツ紙はどこも、食事会について「和やかな雰囲気」「思い出話でも盛り上がった」と書いていたけど、全然ちがっていたみたいだね。「週刊新潮」(2月4日号)が「最後まで重苦しく、お通夜みたいだった」。SMAPの4人は近藤と東山に「この度はご迷惑をおかけし、すみませんでした」と謝罪させられ、かなり居心地が悪そうだったという出席者の証言を載せていた。