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草彅生出演でも触れられない解散問題…でもSMAPメンバーは1年半前、解散への思いを語っていた! その時もキムタクだけは…

 いま聞くとドラマとは思えない現実感にあふれた話だ。事実、このドラマの放送から約半年後に“エラい人”であるメリー喜多川副社長が「週刊文春」(文藝春秋)誌上で飯島マネージャーに向かって「SMAPを連れていっても今日から出て行ってもらう」とはっきり言い切っているのだから。

 香取はそのあと、「(SMAPがなくなったら)たぶん辞めちゃうんじゃないですか。辞めちゃうでしょ。SMAPがなくなったら、芸能界は辞めちゃうんじゃないですかね。日本にはいないんじゃない?」と言い、「まあ、想像はつかないですよね。生まれてこの方SMAPですから。(中略)SMAPが解散、なくなっちゃうなら、そうですね、ぼくは誰になるんだろう」と複雑な表情を浮かべていた。それは演技というより素が多分に入り交じっていることを感じさせるものだ。

 草彅、稲垣、香取がもつSMAP愛。しかし、それがもっとも強烈に伝わってきたのは、リーダーである中居正広である。インタビュアーに「中居さんはSMAPが好きですか?」と聞かれた中居は、「大好きです。SMAPがないとぼくは何もできないので……」と話し、自身の芸能界における立ち位置をこのように分析するのだ。

「SMAPの中居がお芝居してて、SMAPの中居が歌を歌ってて、SMAPの中居がバラエティやってる感じですからね……はい」

 SMAPが基礎にあってこそ自分は芸能界で仕事ができている。草彅に通じる認識ともいえるが、たしかに普段の中居の言動を見ると、この考えに裏打ちされているように思える。この話をしたあと中居は「これ、ドキュメントですよね? 基本的に本当のこと言ってないですけど、大丈夫ですか?」とも語っているのだが、これは中居らしいオチを付けただけだろう。

 しかし、こうしたメンバーたちと対照的なのが、木村拓哉の証言だ。まず、木村は、「SMAP解散」が社会問題になるなかでテレビに出ること(あくまでドラマの設定の話だが)を、「信じられないっすよ。こんなんでできんのかって感じですよ」と断ずる。

「表現すること、やることは、だってポジティブであったり、前向きであるべき作業だったり内容だったりするのに、その根っこが腐ってたら、見た目は色づいたものができるかもしれないけど、食ったら不味いっていう、そういうものができちゃうと思うし。とにかく、受け取ってもらう人たちに失礼でしょ」

 解散問題とはつまり根っこが腐っている状態──。インタビュアーに「刺激的な表現」だと驚かれると、「言い過ぎた?」と木村は笑いを浮かべていたが、ドラマの設定が本当に現実化してしまったいまも木村は同じように考えているのだろうか……?

 さらに、他メンバーとは違い、木村はサーファー仲間である“海の友だち”への感謝を述べ、「めちゃくちゃ励みというか、ホントにぶっ倒れそうになるときもあるけど、精神的に。でもすごい救われますよ」と熱く話し、対して「SMAPから脱退するメンバーが出てきて、それでもSMAPをつづけるというのは成立する?」という質問には、冷静にこう述べるのだ。

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