小説、マンガ、ビジネス、週刊誌…本と雑誌のニュース/リテラ

「2016年、山里世代がお笑い界をリードする」は本当か? 山里、ノンスタ井上と又吉、西野の間にある断層とは

 しかし、お笑い評論家のラリー遠田氏はそんな状況を受けて、だからこそ「山里世代」の芸人たちがいま面白いと語る。『逆襲する山里亮太 これからのお笑いをリードする7人の男たち』(双葉社)には、このように記されている。

〈山里世代とは、壁にぶつかり続けた結果、異様な進化を遂げたモンスターの集まりなのだ〉

 ラリー遠田氏が「山里世代」とカテゴライズした芸人は、南海キャンディーズ、キングコング、ピース、オードリー、NON STYLE、ウーマンラッシュアワー、ナイツの7組。この世代は前述したように「上がつっかえている」絶望的な状況にある。しかし、だからこそあらゆる策を練って、その現状を壊そうと興味深い試行錯誤を繰り返しているのだという。

 その試行錯誤の最たるものが「炎上」だ。たとえば、山里亮太は、自身の冠ラジオ『山里亮太の不毛な議論』(TBSラジオ)で、数々の芸能人との間に舌禍を起こし、そのたびにネットニュースを騒がせてきた。

 元TBSアナウンサーの青木裕子とは挨拶を無視されたことからバトルが勃発。同じく、元TBSアナウンサーの田中みな実とは、かつては一緒に旅行に行くほどの仲だったのに、急に疎遠になり素っ気ない態度を取られたことから怒りを爆発させ、「あの人が媚びなきゃいけないランクから外れちゃったのかな」と挑発した。

 同じ事務所の先輩でもある品川庄司の品川祐との間で起こった炎上騒動も大きな話題となった。きっかけは、番組内で山里が品川から過去にネチネチと嫌味を言われた過去を暴露したことから始まった。この騒動は品川のツイッターアカウントに批判のレスを送るリスナーまで生み出し、後に品川がラジオブースに乱入する事件まで起こすにいたった。山里はこの他にも、芹那、青木さやか、フリーアナウンサーの中島彩との間にも舌禍騒動を起こしている。

 山里があえて「炎上」させる理由。それはもちろん、「悪名」でもいいから世間に話題を提供したいからだろう。そのような「奇策」を練らなければ、先輩芸人たちを超える話題を生み出すことはできない。事実、これらの舌禍事件はネットニュースに大きく取り上げられ、彼の人気を一気にブレイクさせた。

関連記事

編集部おすすめ

話題の記事

人気記事ランキング

話題のキーワード

リテラをフォローする

フォローすると、タイムラインで
リテラの最新記事が確認できます。