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年末特別企画 リテラの2015年振り返り

憲法破壊の犯罪者たちを忘れるな! 安倍政権「安保法制」デタラメ・詭弁ランキング(前編)10位〜6位

★ 7位

菅義偉・官房長官

「まったく違憲でないと言う著名な憲法学者もたくさんいらっしゃいますから」

(6月4日、官房長官記者会見で)

 そんな“安倍ロボット”が放った言葉のなかで、botで対応できず、絞り出された苦肉の一言がこの発言だ。自民党が国会に招致した長谷部恭男・早稲田大学法学学術院教授のみならず、呼ばれた3人の憲法学者全員が「安保法案は違憲」と述べたことで窮地に立たされた菅官房長官の口からついて出たのが、この壮大なウソだった。

「たくさんいらっしゃる」と言ってみたはいいものの、「じゃあ誰がいるの?」とツッコまれ、菅官房長官がひり出したのは「たとえば、百地(章・日本大学教授)先生、長尾(一紘・中央大学名誉教授)先生、西(修・駒沢大学名誉教授)先生がいます」(6月10日)という答え。たったの3人しか出てこなかったのだ(しかも全員が揃いも揃って安倍首相応援団メンバーのオール身内というオチ付きで)。

 さらに見苦しかったのは、そのあと。「全然たくさんじゃないじゃん!」と反撃を喰らうと、平然と「私は数じゃないと思いますよ」。人数の話を持ち出したのは自分なのに、人数は問題じゃないと言い出す……。ロボットでなければできそうもない芸当である。

 だが、話はこれで終わらない。追い詰められまくった菅官房長官、最後は「合憲か違憲かは最高裁が決める」と、壮大に議論を放り投げたのだ。だ・か・ら、この話の言い出しっぺ、あなたなんですけどお忘れになって?


★ 6位
高村正彦・自民党副総裁
「憲法学者の言う通りにしていたら日本の平和と安全が保たれたか」

(6月9日、自民党役員連絡会で)

「たいていの憲法学者より私の方が考えてきたという自信はある」

(6月11日、朝日新聞の取材に)

 菅官房長官が安倍政権のロボットなら、この人は政権イチの図太い鋼鉄男と呼ぶべきか。それほどに高村発言からは不遜という言葉がピッタリの思い上がり臭がプンプンと漂っていた。「憲法学者より考えてきた」って、一介の弁護士上がりの政治家なだけなのに、そこまで胸を張れる自信の根拠がさっぱりわからない。“オレ様こそ法律家の頂点、オレ様こそ正解”ってか?

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