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長渕剛が大混乱のオールナイトライヴで発していた“反安倍政権”のメッセージ「連中のどす黒いはらわたに響かせろ」

長渕剛 10万人オールナイト・ライヴ 2015 in 富士山麓オフィシャルサイトより


 毎年、夏になると音楽ファンの関心を独占する野外フェス。しかし、2015年夏に人々の注目を集めた音楽イベントといえば、これをおいて他にはないだろう。

「長渕剛10万人オールナイト・ライヴ2015 in 富士山麓」

 04年に行われた桜島でのオールナイトコンサートから11年の時を経て再び開催されたオールナイトイベント。富士山麓の朝霧高原にあるキャンプ場「ふもとっぱら」に特設ステージを設立。10万人(チケットは完売しなかったので実際にはもう少し少ない人数だと思われるが……)が集まり、8月22日21時の開演から翌朝6時まで、44曲が演奏された伝説のライヴとなった。

 ただ、この「ふもとっぱら」でのライヴは、ご存知の方も多い通り、色んな意味での「伝説」をつくってしまったコンサートでもあった。ヘリに乗って登場した長渕だが、その際に救護用テントが倒れ女性看護師2人がケガ。また、終演後はとんでもない退場規制が敷かれ、最後尾の人はなんと13時30分まで会場内で足止めを食らい続けるという杜撰なイベント運営がニュースに取り上げられた。

 また、このライヴは数多くの人がTwitterを通し、その模様を実況。そのカルトな的な空気が大きな話題となった。

 長渕のコスプレで参加する熱狂的ファン、長渕の歌声に応えるように打ち振られる日の丸。富士山に向かって「幸せにしてくれーー!俺たちをー!幸せにしてくれーー!!」と叫び、「ありがとう!日本バンザイ!日本バンザイ!日本バンザイ!」と連呼する長渕のMC。こうした様子に、「マッチョ右翼たちの自己陶酔の宴」と嫌悪感を感じた人も少なくなかったかもしれない。

 しかし、この日、長渕が発したメッセージは「国家のために命をかけろ」という右翼的なものとはまったくちがっていた。それどころか、長渕は安倍政権がふりかざす愛国の強制や戦争政策に真っ向から反対の声をあげていたのだ。

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