まず、冒頭から「パチンコ依存症で、給料の半分は使ってしまいます。(中略)どうしたらやめられるでしょうか」(63歳・パート)という深刻な相談に、蛭子さんは「やめることはないですね」と一行目から断言。「仕事があるのに、さらにお金を殖やそうと思うことは立派ですよ」と褒め称え、「オレは高校の卒業式のあとにパチンコ屋に入ってから50年。おふくろの葬式の日もパチンコ屋に行ってました」とそのダメっぷりを恥に感じる様子もなく述べ、「パチンコは昔のように技術ではなくて、出る台かどうかの情報収集が大事」と別のアドバイスまで行っている。
また、“上司が仕事のミスをネチネチ言ってきたり、理由もわからずキレたり、パワハラでうつ病になってしまいそう”(31歳・会社員)という相談には、「上司の言うことは聞かないといけないんです。ハイハイと聞いていれば、給料をもらえるんですから」と金で諦念を促したかと思えば、「パワハラとか、うつ病とか……うふっふふ。なんか、深刻な相談受けると笑っちゃうんですよ」と言い出す始末。そこ、笑うとこじゃないよ蛭子さん!
蛭子さんをテレビで観て薄々気付いている人も多いと思うが、蛭子さんには「張り詰める場面ほど笑っちゃう」という癖があるらしい(理由は、「笑ってはいけないシーンにいる自分が滑稽」だから)。実際、蛭子さんは「あがり症で、緊張した場面になると、思うように言葉が出なくて失敗ばかり」(27歳・会社員)という相談に、こんなエピソードを披露している。
「この前も、坂上忍さんが、前のマネージャーが若くして亡くなった武井壮さんのお兄さんだったという感動話をしているときに、ゲラゲラ笑ってしまったんですよね」
しかも、蛭子さんはこの鬼畜エピソードに反省している素振りを見せない。そして相談者に、「緊張してうまくいかないのも個性」「恥をかいたっていいじゃないですか、人からどう思われようと」と語りかけるのだ。