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芥川賞有力! 又吉直樹に樹木希林が「『火花』読んでないけど、読んだ人が『好きじゃない』って」と…

『火花』こそ読んでいないと言ったものの、樹木希林もまた又吉直樹という新進気鋭の作家に期待をかけている。それは、この対談にあたり樹木希林が用意してきたプレゼントを見ればよく分かる。なんと、樹木希林はこの日のために日本ペンクラブの入会申込書を用意してきたのだ。

樹木「昨日、ペンクラブに行って、専務理事でノンフィクション作家の吉岡忍さんにもらってきたんです」
又吉「その時『誰に渡すんですか』って聞かれませんでした?」
樹木「それは聞かれますよ。ちゃんと『又吉さんにプレゼントです』って。もし入れたら、面白いじゃない。ダメだったら笑いにしましょうよ」

 日本ペンクラブといえば、太平洋戦争前夜の言論弾圧が強まるなか、国際ペンクラブの日本センターとして設立。以来、「平和を希求し、表現の自由に対するあらゆる形の弾圧に反対する」という方針をつらぬいてきた文筆家の団体である。

 実際、ペンクラブはこれまでも言論の危機や戦争の動きに対しては必ず反対姿勢を打ち出してきた。最近もシャルリ・エブド襲撃事件やイスラム国による後藤健二さん殺害に抗議声明を出したのはもちろん、安倍政権による集団的自衛権行使容認についても「民主的な手順をまったく踏まない首相の政治手法は非常識であり、私たちはとうてい認めることはできない」との声明を発表しているし、特定秘密保護法にも「無責任で、かつ民主主義の原則から大きく逸脱した制度を認めることは到底できない」という意見を公開している。

 また、昨年末の太平洋戦争開戦の日の声明では、安倍政権の戦争推進政策、原発再稼働政策に対して、「これらが、かつての強権的な国家、絶対の国策の再来でないとしたら、いったい何だというのか。この先に目指されているのは、日本国憲法の根幹にある主権在民・平和主義・基本的人権等の精神の簒奪と否定であろう。それは、この社会を、国家を前面に押し立て、個々人の生命の安全や人権を二の次にし、戦争も辞さない世の中につくり替えていくことに他ならない」とかなり激しい調子で非難している。

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