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無着色たらこの方が添加物まみれ? 知られざる「食品表示」の落とし穴とは…

 たらこや数の子と同じ魚介類の食品表示で気になるものといえば、牡蠣の「加熱用」「生食用」というものだ。この言葉だけを見ると、生で食べられる「生食用」のほうが新鮮に思えるが、こちらもそうではないようだ。

「細菌数や大腸菌、腸炎ビブリオの最確数(統計的な確率に基づく平均値)など食品衛生法の基準を満たしたものが生食用で、それ以外を加熱用として販売しているのです」(同書)

 つまり、新鮮でも細菌が多く含まれていれば加熱用になってしまうということであり、逆に新鮮でなくても細菌数が少なければ生食用として店頭に並ぶということなのだ。実際に「生食用は滅菌海水で入念に洗浄するので、加熱用より味が落ちるという意見もあります」(同書)とのことで、生食用こそが新鮮でおいしいというのは大きな間違いなのだ。

 消費者に安心を与えるはずの食品表示だが、その実態は製造者本位で消費者を騙すようなものも少なくない。自らの健康を守るためにも、食品表示は疑ってかかったほうがいいかもしれない。
(田中ヒロナ)

最終更新:2015.04.01 07:13

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