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嵐の元スタッフが暴露本を出版! 嵐メンバーは意外と不仲で性格も悪かった

▽センター失格で当たり散らす松本

 それでも、不満をあからさまにしない二宮に対し、松本はイライラを隠さなかったというが、松本の苛立ちには理由がある。

 当初、事務所側は派手なルックスの松本を、嵐の“キムタク”(=センター)として売り出す戦略をとっていた。だが、デビューから2年後の2001年、大手広告代理店に依頼し大々的なマーケティング調査を行ったところ、なんと「メンバーの人気順位で松本がまさかの最下位」という衝撃の結果が判明し、松本をセンターから外すことに。あわてふためいたスタッフは緊急に「(松本以外の)誰をキムタクにするか」会議を開くのだが、「ほかに誰かいる?」「いない」「どれも一緒」ということで、苦肉の策として「センターを固定しない」という戦略をとることにしたという。特定のメンバーでなく嵐というグループそのものが好きという“箱推し”ファンが嵐人気を拡大させてきたことを思うと、この「センターを固定しない」という戦略は結果的に成功だったといえるだろう。
 
 しかし、センター失格の烙印をおされた松本の心中は、当然、穏やかではない。松本は「この決定を聞かされた途端、不機嫌な気持ちをあらわに」し、その後しばらく「仕事中、ちょっとしたことでピリピリしたり、ふてくされたり」、ときには、マネージャーに「おせーよ」「聞こえねーよ」と当たり散らすこともあったという。

▽不人気メンバーを見下す櫻井

 そんな松本の不満をうまく聞いてあげていたのが、コミュ力が高く、松本も一目置いていた櫻井翔だったという。しかし、その櫻井も松本を不機嫌にさせる原因になってしまったことがある。それは、04年から05年にかけて青山劇場で上演されたミュージカル『ウエストサイドストーリー』でのこと。メインの役3人には櫻井と松本、大野智が選ばれたのだが、そのなかでも松本と櫻井のどちらを主役にするかで紛糾し、最終的に櫻井が主役となった。さらにスタッフのあいだでは「櫻井を(嵐の)センターとして、ちょっと意識していこうか」という合意ができあがったらしい。

 櫻井が選ばれたのは、ジャニーズショップやコンサートグッズの売上げがトップだったことに加え、「メリー副社長と同じように、嵐を担当するジュリー副社長も彼をお気に入りだった」からだという。

 櫻井はこうした自分のポジションを十分わかっていて、他のメンバーに対して独特の優越感があった、と著者は分析する。

「センターうんぬんについてのこだわりも櫻井は希薄だ。
 いや“見た目のセンター”については、というべきか。彼は育ちのよさや賢さも含めた総合的な人間力には絶対的自信を持っていて、“事実上のセンター”は自分だと自然に考えているふしが見受けられた」

 櫻井の絶対的自信は、ときに不人気メンバーに対する上から目線や不満となってあらわれることもあったという。5人全員で出演していた映画の撮影現場で記念撮影をしようとしたところ、相葉雅紀と大野が見当たらず、不在に気づいたスタッフが探そうとしたそのとき、櫻井はこんなことを言い放ったのだという。

「売れてる3人、ここだから。ここで撮ろうよ」

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