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『とくダネ!』小倉智昭がヘイト発言!韓国人は他人に責任を押しつけるのか、と

 自国の問題は見て見ぬふりしておきながら、ナッツリターン事件では韓国の財閥問題を糾弾し、返す刀で財閥に対する市民感情を裁判に持ち込むのはおかしい、などとどっちに転んでも非難する。このナッツリターン事件をはじめ、昨年のセウォル号事件、日曜日の玉突き事故に天井崩落……と韓国でなにか事件が起これば、人の不幸は蜜の味とばかりに嬉々として取り上げ、韓国社会の問題点を執拗にあげつらう。視聴者の嫌韓感情を煽り「それに比べて日本はすばらしい」と安易な優越感を満たしているのは明らかではないか。

 しかも、日本人を見習えと持ち出すのが「イスラム国人質事件で殺害された後藤さんや湯川さんの家族が謝ったこと」って。被害者の自己責任とやらを責める日本人の公共性のなさを象徴するお恥ずかしい事態でしかないのに。イラク人質事件の際、日本社会のあまりに激しい人質糾弾の空気に欧米メディアから疑問の声が上がっていたことを、小倉は知らないのだろうか。

 だが残念なことに、この小倉の発言を問題視するような感想はネットなどでほとんど見られずスルーされている。無自覚な差別感情が今、日本をどんどん侵食している。そんな恐ろしい実態が浮き彫りになった一件だった。
(酒井まど)

最終更新:2017.12.13 09:25

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