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星野源は草食男子じゃなかった! 殺す!と怒ったことも…

 さらに彼の茶目っ気が表れているのが、ラッパーで、いまはラジオパーソナリティとしても人気を集めているライムスター・宇多丸との対談でのエピソード。それまで散々宇多丸にラジオパーソナリティの面白さを聞いていたのだが、対談の最後で「実は何度か『タマフル』(※編註『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』のこと)でメールを読んでもらったことがあるんですよ」とカミングアウト。投稿のためにメールアドレスを取得し偽名を使う徹底ぶりで、番組で流すジングル曲を募集される際にも応募。宇多丸が「どのやつですか?」と聞くと、まさかの「優勝したやつです(笑)」と告白し、これには宇多丸も「ええええええええええ!」と絶句するのみ。

 そもそも曲を投稿したのも、ラジオ番組担当ディレクターにすれ違った際に、番組出演を営業したところ、ジングル曲の募集に応募してはと冷たくあしらわれたのがきっかけ。星野はレコーディングの際に気分転換として曲を作ったと語っているが、上記のように実は勝気な一面を持っているので、もしかしたらディレクターの鼻を明かすために投稿したのではと邪推したくなる。投稿の経緯といい、対談の最後にカミングアウトして宇多丸を翻弄したことといい、星野の小悪魔っぷりが如実に表れてる。

 一見、草食系男子のように見えて下ネタも性欲についてもあけっぴろげに語り、優しそうに見えて、Sっぽい男らしい一面も見せている。こういった星野の多面性が、文化系女子をはじめとする、多くの人を魅了してやまないのだろう。
(江崎理生)

最終更新:2017.12.09 05:01

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