それにしても、これまで影の存在としてほとんど肉声を聞かせることのなかったジャニーさんがなぜ、ここまでぶっちゃけていろんなことを語ったのか。
最初に頭をよぎったのはやはり「老い」という問題だ。ジャニーさんは御年83歳。引退も近いと見られている。そして、現在、事務所内部ではジャニー氏の姪である藤島ジュリー景子氏と、SMAPを育て上げた飯島三智が苛烈な派閥闘争を繰り広げている。
引退間近のジャニーさんはそんなジャニーズ事務所と距離を置き、世間に自分の足跡を遺そうとメディア露出を解禁、個人としてメッセージを発信しようと考えているのではないだろうか。
だが、この日のラジオを聞く限り、ジャニーさんにそういう素振りはまったくない。
今後についてき聞かれたときも、「タレントは一生というのがあるから、このままポーンと捨てる気は全然ないですよね。彼らが生きる限りは絶対やっていかなきゃいけないという信念はありますよね」と強い意志をのぞかせた。
さらに、ジャニーさんは若い子を大事にしなきゃいけない、として、こんなことも熱く語っていた。
「タレントとして育ってるけど、人間としてまだ育ってないわけですよ。僕はやりますよ絶対に。死ぬ前にちゃんとやります。若い子を築きあげなきゃ。金儲け主義でやってるっていうのではないことがハッキリわかると思いますよ」
「これから築き上げることによって、子どもたちも育っていくってことなんですよ」
ジャニーズ事務所を支えているのは、ほかでもない、ジャニー氏の審美眼だ。最近起こった大事件として、自宅につけたエレベーターがいきなり止まっちゃって、4日間(!)閉じ込められた話も披露していたジャニーさんだが、体に気をつけてできるだけ長く現役でがんばっていただきたい。
(島原らん)
最終更新:2017.12.09 12:03