ではピジョンの「ミルクポン」の成分表示にも、〈次亜塩素酸ナトリウム〉の文字が。慎重に選びたいところだ。
同書では台所用品にも目を向けている。たとえばラップ選びについてだが、なんとメジャーどころで使いやすさ抜群の「サランラップ」(旭化成ホームプロダクツ)も「NEWクレラップ」(クレハ)も「こっちは、ダメ」と手厳しい。どちらも原材料は〈ポリ塩化ビニリデン〉であり、「発がん性のある塩化ビニリデンが残留している可能性がある」ためだ。そこで「合成樹脂の中でもっとも安全性が高いもの」と言われている〈ポリエチレン〉が原材料の「ポリラップ」(宇部興産)か「ワンラップ」(日本製紙)がオススメだという。
さて、どのお宅にも常備薬として薬箱に入っているであろう、頭痛薬はどうか。それこそ素人にはさっぱりわからないジャンルだ。どちらも名の知れた「ノーシン」(アラクス)と「ロキソニンS」(第一三共ヘルスケア)、どっちが安全なのだろうか。
まず「ノーシン」の成分である〈アセトアミノフェン〉は、「アナフィラキシーショックやスティーブンス・ジョンソン症候群などの副作用を起こす可能性が多少あるので注意」とする一方、「ロキソニン」は「効き目は強いが、あまりにも副作用が強いので、使ってはダメ」「安易な使用や継続的な使用は避けたほうが懸命」とし、「ノーシン」のほうに軍配が上がった。
頭痛薬にはほかにも「バファリンA」(ライオン)や「イブA錠」(エスエス製薬)がメジャーだが、どちらも「添加物に発ガン性の疑いのある酸化チタン使用」しているため、軒並み「ダメ」である。
同書はほかにも、200品以上の日用品を網羅している。何が危険で何が安全なのか、見極める力を養いたい。
(羽屋川ふみ)
最終更新:2015.01.19 04:51