朝日新聞報道問題に関するリテラの記事を怒濤の総括!(イメージ画像は『朝日新聞』8月5日朝刊より)
「朝日の別働隊」「韓国の回し者」「クソサヨク」「反日キチガイサイト」「共産党」
本サイト・リテラが展開してきた朝日問題報道に対して、ネットではこんなレッテル貼りがあふれている。 これはある意味、勲章だ。 きっと連中は焦っているんだろう。せっかく朝日叩きの流れができあがっていたのに、そこに水を差して自分たちの企みを暴こうとするやつらが現れた、と。
そう、リテラはこの間、一斉に右へならえするメディアにくみせず、朝日叩きにウラがあること、そして問題の本質を歪めて自分たちの権力拡大や商売に利用しようとしている連中がいることをあくまで実証的に指摘してきた。
刮目してこれまでのリテラの朝日問題記事をもう一度よく読んでほしい。安易な朝日叩きメディアとリテラ、いったいどっちがスジが通っているか、きっとわかるはずだ。
■「事実を都合のいい方にねじまげ」ているのはどっちだ?
(https://lite-ra.com/2014/09/post-454.html)
まず、我々が最初に指摘したのが、“トンデモ誤報”は朝日に限った話じゃないということだった。読売新聞、産経新聞は朝日に対して「事実を都合のいい方にねじまげ」たと批判したが、むしろ、それは彼らのお家芸といってもいい。
産経は今年5月、安倍首相がアジア安全保障会議でスピーチした際、「靖国参拝発言」で会場が「拍手に包まれた」と報道したが、ネットの指摘で拍手が起きたのは靖国発言の時ではなかったことが発覚した。
一方、読売は福島原発の事故報道をめぐっても誤報をおかしたことがわかっている。2011年5月、一面トップで当時の菅直人首相が「海水注入中断」を命じ「震災翌日、55分間」の中断があったと報じたが、これを命じたのは東電の武黒フェローだったことが吉田調書から判明したのだ。しかしこの件について、読売は謝罪はおろか、何の説明もしないまま未だ無視し続けている。
だから、朝日が許されるといいたいのではなく。このレベルの誤報はすべてのメディアで起きているということ。にもかかわらず朝日だけが「世紀の犯罪」を犯したかのように報道機関を袋だたきにして、「社長の辞任」まで求められているのは明らかに異常な事態なのだ。その裏にはいったい何があるのか。
■読売、産経の朝日叩きのバックには安倍官邸がいた
(https://lite-ra.com/2014/09/post-425.html)
朝日バッシングの裏にいるのは、安倍晋三首相が率いる官邸だ。それは福島原発事故報道のミスリードが指摘された吉田調書問題がわかりやすい。これまで吉田調書の公開をかたくなに拒んできた安倍政権が一転、公開を決めたのは、朝日潰しの材料にできると考えたからだった。そして、公表前の調書を読売、産経の2紙にのみリークしたのだ。
もちろん朝日の報道には問題がある。だが、吉田調書で重要なのは、福島第一原発の事故は、所長自身が「東日本壊滅を覚悟しなければならなかった」ほど恐ろしいものだったと率直に語っていることなのだ。ところが、読売と産経は朝日の誤報と当時の菅直人首相の対応のまずさを書き立てるだけで、この最も重要部分をほとんど報じていない。
読売、産経は周知のように、何十年も前からから自民党政権とともに原発導入の旗ふり役をつとめてきた。まさに原発シンジケートの一角をなしている2 つのメディアが、同じく原発再稼働をもくろむ安倍政権とともに仕掛けた情報誘導、というのが吉田調書騒動の本質なのだ。