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日テレ桝太一アナの生物オタクぶりがスゴい! デートより蝶々が大事

 その後桝は昆虫きっかけで文学にもハマっていったという。好きなものに関することはなんでも知りたいと思う気持ちや姿勢は、まさしくオタクのもの。ヘルマン・ヘッセの小説に出てくる昆虫少年に激しく共感し、チョウやガの描写に「胸がときめくほど」だったというから、まさに萌えの境地だ。

 また、激しすぎる“生物萌え”を感じさせるエピソードに、こんなものがある。高校生のときに一度だけ、女の子から、「映画を見に行きませんか」と、デートのお誘いをいただいた桝。高校生という多感な時期に中高一貫の男子校に通っていたなら、こんなお誘いがあれば喜んで飛んでいくことだろう。しかし、その日はもともとひとりでチョウ採りに行く予定だった桝は、悩んだ結果、断ってしまうのだ。いわく「映画は冬でも行けるけど、チョウは今しかいないし……」。しかも、自転車をこいで、さんざんチョウを追いかけまわしながら、「あー、やっぱりこっちにしてよかった」と心から思ったというから、その生物ヲタぶりは筋金入りだろう。

 大学では昆虫ではなくフィールドを海に移してアナゴの研究、大学院では東京湾のアサリの研究をしていた。やっぱり東京湾への思い入れはひとしお。もはや「海水の成分の0.1パーセントくらいは僕の汗なんじゃないか」と思うほど、青春時代を捧げた場所である。だから、入社5年目の24時間テレビで、初めて生き物に関する仕事、東京湾でスナメリを探すというコーナーを担当したときには、前日の準備から舞い上がっていたという。放送後は、テレビを見たいろんな人から「おまえが心から笑ってる姿、画面ではじめて見たよ」と言われたそうだ。

 現在『ZIP!』では生き物の魅力や不思議について講義形式で解説する「なーるほどマスカレッジ」というコーナーを任されており、そこでも多くの人から「『ZIP!』の中で一番イキイキしているのはこの時間帯だ」と突っ込まれている。ほかにも『ザ!鉄腕!DASH!!』の「DASH海岸」にも登場したりするなど、アナウンサーになった今でも生物への愛を活かした仕事ができている桝は幸福なのかもしれない。

 であれば、福島の原発事故による海洋汚染や、沖縄・辺野古の米軍基地移設による生態系の破壊について、生物ヲタとしてはどう考えているのか、桝アナの本音も聞いてみたいところだ。
(島原らん)

最終更新:2015.01.19 05:50

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