
参議院インターネット審議中継より
高市首相の事務所が昨年の総裁選や2月の衆院選で他候補や野党を誹謗中傷する動画の作成・拡散を依頼していた問題だが、ここにきて「週刊文春」以外からも決定的な証拠が突きつけられた。動画を作成した松井健氏が“顔出し”で『共同通信』の取材に応じ、首相の公設秘書・木下剛志氏からの相談で対立候補に対する“ネガティブな発信”を行ったそのやりとりの詳細を証言したのだ。
松井氏は同記事の中で、小泉進次郎氏や林芳生氏を取り上げた1000~1500本のショート動画を作成、SNSで約300個のアカウントを用意し拡散したとも語っている。しかも、共同通信は、松井氏が秘書とやり取りした携帯電話のメッセージを確認しており、電話番号が秘書本人のものだと報じている。
さらに追い詰められた高市首相だが、しかし、実際は「文春」の第一報の時点から客観的証拠が揃っており、高市事務所と木下秘書が動画の作成・拡散に関与していたことは明らかだった。さらに、「文春」は第5弾まで、毎週、新たな証拠を突きつけてきた。
にもかかわらず、高市首相はひたすらシラを切り続け、信じられないような嘘や屁理屈で言い逃れを続けてきた。
選挙における誹謗中傷動画作成は民主主義の根幹を揺るがすものであり、その重大さはもちろんだが、高市首相のもうひとつの問題はこの息を吐くように嘘をつく習性にある。高市早苗という政治家がこの国のトップに座っていることがいかに危険かを明らかにするためにも、その言い訳のトンデモぶりを改めて検証しておきたい。
「週刊誌より秘書を信じる」「私も秘書も会ったことない」「私も秘書も面識ない」「私は他候補の人格批判したことない」「信じていないのかと逆に秘書に怒られた」……。
高市首相は、4月下旬の第一報以降、毎週のように「文春」に新たな証拠を突きつけられながら、こんな空疎な言葉で事実を否定してきた。しかし、その答弁のトンデモぶりが際だったのは、やはり6月4日、5日の国会答弁だろう。
前日の6月3日、「文春」が「私も秘書も(動画作成を告発している)松井氏と面識がない」という高市氏の主張をくつがえすために、木下秘書と松井氏のZoom会議の音声を公開したのだ。
これを受けて、4日の衆院予算委員会で、中道改革連合の伊佐進一衆院議員が、この音声が秘書の声かどうかの確認を求める。
すると、高市首相はまず「通告を見たのが今朝の3時半」とお得意の寝てないアピールをしたうえ(伊佐議員は前日昼には事前通告していた)、こんなことを言い出したのだ。
「有料会員になって聞くのは難しい」
「こちらの言い分は関係なく、私の面識のない方の言い分をイメージ操作をして、報道してこられたそこの有料オンライン会員になろうとは思いません」


