玉川徹の完全復帰を阻むテレ朝上層部 スタジオ出演が急遽キャンセルになったことも…
あきらかに、政治的テーマを取り上げること、政治的テーマにかんする発言を封じ込められているようにしか見えない状況に追い込まれている玉川氏。その背景には、やはりテレ朝上層部による圧力があるらしい。
その筆頭が、テレ朝の篠塚浩社長だ。篠塚社長は、報道局長時代から“テレ朝のドン”である早河洋会長の腰巾着的存在で、安倍官邸の意を受け、報道現場に露骨な圧力をかけてきた。その忖度ぶりは早河会長よりも露骨で、玉川氏についても、早河会長が視聴率の取れる玉川氏の起用をある程度まで許容する姿勢であるのに対して、篠塚社長はストレートに降板させることを虎視眈々と狙っていると言われてきた。
そして、「電通」発言の際も、篠塚社長はそのまま玉川氏を退社に追い込もうとしていたと見られている。
だが、本サイトでもお伝えしたように、玉川氏の謹慎処分後、テレ朝には「玉川さんを降板させるな」という抗議電話が殺到。さらに玉川氏がテレ朝を退社するような事態となれば、これまでの圧力を暴露されるというリスクもあるため、完全降板ではなく出演回数を減らすというかたちで落ち着いたのだという。
「しかも、自民党に忖度した上層部は、復帰に際して、“玉川には政治に関わる問題でコメントさせるな”と条件を突きつけたらしい」(前出・テレ朝関係者)
玉川氏は生謝罪をおこなった翌日の10月20日に出演、統一教会問題について解説したが、翌10月21日にも出演して、同じく統一教会問題を取り上げる予定だったという。ところが、急遽それがなくなり次に出演したのは21日後の11月10日だった。これも「篠塚社長が20日にスタジオ出演して統一教会問題で解説しているのを見て激怒し、現場に出演そのもののストップをかけたのではないか」という見方が局内で流れたという。
しかも、玉川復帰の障害は上層部だけではない。本来なら、こうした圧力に声をあげるべき報道局の政治部がむしろこうした圧力を後押ししている。
「報道局はもともと、記者経験のない玉川さんが脚光を浴びているのが面白くない。しかも、政治部は自民党の政治家からしょっちゅう、『玉川をどうにかしろ』と文句を言われていますからね。政治部のボスである篠塚社長に『○○先生が玉川に怒っている』『○○先生が玉川を許さないと言っている』といった政治家の声をあげて、圧力をかけさせている節もある」(前出・テレ朝関係者)