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坂上忍『バイキング』打ち切りはフジ上層部による政権批判潰しだ!安保法制反対から東京五輪批判まで安倍・菅政権に異を唱え続けた軌跡

『モーニングショー』にも負けない『バイキング』の政権批判、坂上忍は安倍応援団も撃退

 実際、番組をきちんと見たことのない視聴者にとっては意外かもしれないが、『バイキング』はこの間、他のワイドショーがさわらない安倍政権や菅政権の不正を取り上げ、坂上自身も徹底的に政権を批判してきた。

 政治に対する坂上のスタンスがよくわかったのが、安倍政権の最大の負の遺産ともいえる2015年の安保法制が強行採決に持ち込まれそうになっていた時期だった。

 このとき、坂上は「(安保法案は)僕、大反対なんですね」「武器持たないで憲法9条持ってりゃいいんじゃないの? だって、被爆国なんだから。被爆国にしかできないことあるわけで、いまだからこそ、武器持たない日本でいてほしいなっていうのが強い想いですかね。どちらかと言うと」ときっぱり発言したのである。

 当然、森友学園問題や加計学園問題でも、徹底して安倍首相を批判していた。加計問題を扱った放送では、安倍首相を擁護する評論家の八幡和郎氏に対して、坂上が「八幡さんが着目してるところと国民が着目しているとことはズレてる! 国民が知りたいのは本当かどうかだよ!」「“ご意向”があったのかどうかだよ!」などと発言して口論となり、ネットニュースとして取り上げられることもしばしばだった。

 また、取り上げるニュースを坂上自身が決めていたためか、『バイキング』では、杉田水脈・衆院議員のLGBT差別発言や伊藤詩織さんの名誉毀損裁判、安倍政権のコロナ対応や黒川弘務・東京高検検事長の定年延長問題、河井克行・案里夫妻の選挙買収問題など、他のワイドショーがあまり取り上げたがらない政権やその周辺の不祥事も積極的に取り上げてきた。

 とくに、河井夫妻の選挙不正問題では独自取材もおこなって真相を追及。どのワイドショー、ニュース番組よりもしつこく追っていたし、黒川検事長の賭け麻雀問題では、同じフジサンケイグループの産経新聞の対応を「個人的には」とエクスキューズつけながら朝日新聞の対応と比較し厳しく批判したこともある。

 また、森友公文書改ざん問題で自殺に追い込まれた赤木俊夫さんの遺書と手記が公開された際には、「各局、新型コロナウイルスのニュースばかりで、ただ、森友問題しかり、再調査しないと。こちらの問題も埋もれちゃいけないんですよね」と発言。実際、その数日後には赤木さんの遺書と手記をスクープした元NHK記者の相澤冬樹氏をゲストに招き、赤木さんの妻・雅子さんも番組中に相澤氏へのLINEを通してメッセージを発信。坂上は「やましいところがないのであれば、真実を明らかにしていただきたいというのが多くの国民の声」と安倍首相の責任に言及した。

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