ワクチン供給より自己アピールの河野太郎 橋下徹や吉村大阪府知事と同類のパフォーマンス政治
若者もワクチン接種を希望している人が大半で、むしろワクチン供給がまったく追いついていないという現実。にもかかわらず、河野大臣は有名人とコラボし、若者に「ワクチンを打って」と呼びかけてきたのである。
あまりにも支離滅裂、無責任だが、しかし、これも目的が最初から違うところにあったとすれば、納得がいく。
ようするに、河野大臣が本来ならばワクチン供給の安定化に尽力すべきときに「若者のワクチン接種を進める」というお題目でコラボ動画に精を出してきたのは、たんにワクチンにかこつけて若者の支持層取り込みをはかろうと考えただけではないのか。まさに、ワクチンを自己宣伝に使ったとしか言いようがない。
河野氏といえば、外相時代の2019年、徴用工訴訟をめぐって南官杓・駐日韓国大使を外務省に呼び出し、メディアのカメラの前で「極めて無礼!」などと罵倒した場面がネトウヨから称賛を浴び、すっかり人気を集めることとなった。こうしたパフォーマンスによって釣ろうとするのは橋下徹・元大阪市長や吉村洋文・大阪府知事とそっくりだが、結局はワクチン担当という立場にかこつけて積極的に展開してきた有名人とのコラボもパフォーマンスにすぎず、目的は若者の支持層を広げようという魂胆だったのだろう。
しかも、このタイミングで自著を出版したことからも、河野大臣が今後、総裁選に名乗りをあげるのではとも指摘されている。出馬するかどうかは不透明だが、河野大臣がワクチン問題を自分の宣伝に利用しようという不届き者であり、小泉純一郎、安倍晋三というこの国を壊してきた政治家たちと同じ「パフォーマンス重視のポピュリスト政治家」であることは間違いない。そんな男が総理の座を狙っている、この事実こそ最警戒すべきだろう。
(編集部)
最終更新:2021.08.28 11:36