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検査数少ないのに感染1387人 東京で医療逼迫が始まる! 入院患者や40〜50代の重症が急増も菅首相や政府は「大丈夫」

中等症入院施設の医師が「重症度は上がっていると思う」「変異株の影響か、肺炎の人が多い」

 実際、都内の入院患者数が2600人を超えると医療逼迫が起きるとされているが、本日の入院患者数は2388人と秒読みの段階にある。こうした危機的状況に対し、東京iCDC(感染症対策センター)専門家ボードの座長である賀来満夫・東北医科薬科大学特任教授は、NHKの取材にこう語っている。

「今、東京都は、これまでで最大の危機を迎えていると思う。今回は、1日の感染者数が3000人を超える感染が起こりえる可能性があり、非常に危惧している」

 強い危機感を表明している専門家は賀来教授だけではない。厚労省新型コロナ対策アドバイザリーボードのメンバーである和田耕治・国際医療福祉大学教授もまた、自身のTwitterでこんな投稿をおこなっている。

〈都心の病院から もうかなり厳しい 総理は知ってるのかな?
「オリンピック関係なく、医療体制が大丈夫なのかと心配です。コロナの受け入れは大丈夫だとしても、うちは、この状況だと近々普通の救急車の受け入れが難しくなりそうです。この週末には救急を止めることになるかもです。」〉
〈東京都では1年半で今が一番リスクが高い状況です〉(7月16日)
〈この4連休の医療体制 特に東京などは相当に厳しいだろう まずは4連休中 そして、連休開けがかなり厳しそう〉(7月19日)

 つまり、東京の医療提供体制はすでにかなり厳しい状況にあり、東京五輪の開幕にあわせた4連休中も「かなり厳しい」状態に陥るだろうと見られているのである。

 いや、こうした危惧はすでに現実化している。たとえば、五輪の競技会場であるカヌー・スラロームセンターの近くにあり、おもに中等症のコロナ患者を受け入れている江戸川区の東京臨海病院では、6月中旬は病床使用率が3割程度だったのが、それ以降、除々に増えはじめ、19日午前時点で病床の7割が埋まっているという(NHKニュース19日付)。

 さらに、入院患者はワクチン接種が進んでいない50代以下が大半を占めており、同病院の医師は「若い世代の入院患者のうち酸素の投与が必要な人が増え、重症度は上がっていると思う」「変異株の影響かもしれないが、肺炎の人が多い印象だ」と指摘。たとえば、今月4日に入院した50代女性のケースでは、〈入院した際に肺炎の症状があり、9日には肺に血液の塊である血栓が詰まって重症化した〉という。

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