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大阪の感染者560人…吉村知事「感染拡大が抑えられている」「緊急事態宣言は不要」に非難殺到! 12月死者は東京の倍

12月だけじゃない 1月の死者も東京21人なのに大阪は40人と倍

 いずれも的を射た批判ばかりだ。大阪の重症者数は4日時点で、過去最多の171人。重症者の病床使用率も、見かけの数字ですら72.5%を超えている。決して楽観できる数字ではない。

 重症者に関しては大阪と東京で基準が違うからなどと言い訳するかもしれないが、しかし死者数にいたっては東京の倍近い。

 大阪の12月の死者数は259人で、東京は138人で、2倍近い。言っておくが、東京都の人口が約1400万人で大阪府の人口が約880万人だ。にもかかわらず、死者数は2倍近いのだから、いかに大阪がたいへんな状態になっているかわかるだろう。

 この傾向は年が明けても変わっていない。大阪の死者数は1月1日9人、2日6人、3日7人、4日11人、5日7人で計40人。対して東京は1日4人、2日0人、3日1人、4日2人、5日14人で計21人。やはり東京の倍以上の水準で推移している。

 感染者数じたいは東京のほうが多いにもかかわらず、この死者数の多さは全国最悪レベルと言っていいだろう。

 しかも、感染者数でも、大阪はきょう、1日あたりの新規感染者が560人と、過去最多を記録した。

 吉村知事の発言はこの数字が発表される前だったが、それ以前だって、大阪の感染者数は決して少ない数字ではなかった。たしかに、11月22日の490人からは下がっていたが、12月前半が400人前後、後半は300人前後で、これはむしろ高止まりしているというべき数字だろう。

 年明けは、262人、258人、253人、286人と4日連続で300人を下回っていたが、これは年末年始で単純に検査件数が少なかったから。もともと大阪の検査件数は少なく、11月以降、平日でも6000件を超えたのは合計5日だけというお粗末さなのだが、年末年始はそれがさらに極端に減った結果、感染者数も少なくなったにすぎない。

 ようするに、どこからどうみても大阪は「感染を抑えられている」ような状況にはなかったのだ。東京が深刻な状態であることは言うまでもないが、大阪はそれ以上と言ってもいいだろう。

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