不正告発も「リコール潰しの策謀」であるかのように反論する高須院長
他にも同種の情報提供が相次いでおり、21日には愛知県選挙管理委員会も提出された署名に不正な署名が多数含まれている疑いがあるとして、全署名を調査することを決めた。不正が確認された場合、県警への刑事告発も検討されているという。
さらに本日28日、県選管は64選管のうち14選管の署名を調べたところ、署名の8割超が選挙人名簿に登録されていない人物や同一人物の筆跡と疑われる署名などの不正があったことを明らかにしている。
ところが、この署名運動を中心になっておこなってきた高須院長は、〈僕は不正が大嫌いです。正々堂々と王道を歩いています。僕に対する出鱈目な攻撃には命懸けで立ち向かいます。償わせます〉などと抽象的な反論をしたうえ、〈素人でもわかる見え見えの無効署名を沢山作って公開する意図は?僕は43万人の署名に驚き、再リコール運動の芽を摘む行動だと推察します〉と、リコール潰しの策謀であるかのような指摘をしている。
この不正発覚がリコール潰しの策謀だというなら、それこそ証拠をきちんと出すべきだろう。というか、そんな自分に都合のいい推論を述べる前にまず運動の責任者として徹底した調査をすべきではないか。
過去の差別発言や歴史修正発言でも撤回も謝罪もなく開き直ってきた高須院長だが、住民運動を率いて現実の政治にコミットするようになったのだから、もう言いっ放しは許されない。「王道を歩いています」と言うなら、今度こそ自分の言動に責任をもつべきだ。
(編集部)
最終更新:2020.12.28 11:29