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感染再拡大、GoToトラベル大混乱も、安倍首相は会見を開かず逃走! 代わりにお仲間の極右雑誌「Hanada」に登場し嘘八百

国会を閉会させた安倍首相が「緊急時に対応する憲法の規定は参議院の緊急集会しかない」と改憲を主張

 そして、インタビュアーの花田編集長が「総理はこの間、百四十八日連続で休みなく働かれて、「安倍日誌」を見ると動画を撮影した日も自宅であのようにくつろいでいたわけではなく、官邸で仕事をされている。動画をよく見ると、顔にもお疲れが出ているようにも感じました」とヨイショしたかと思えば、安倍首相は「表情に出てしまっているとすれば、リーダーとしてはまだ精進が足りませんね(笑)」「仰るとおり、あの日も官邸で仕事でした。国民の命と健康を守ることが総理大臣の使命ですから。一日、一日、懸命に務めを果たしていました。いまも日々、全力を尽くしています」などと胸を張るのである。

「いまも全力を尽くしています」って、繰り返すがこのインタビューがおこなわれた日は、首都・東京で感染が再拡大していることがはっきりと数字に出た、その日である。ようするに、会見もおこなわず極右雑誌のインタビューに答えることが、安倍首相にとっては「全力を尽くしている」ことになるらしい。

 この無責任ぶりには言葉を失うしかないが、しかし、もっとも開いた口が塞がらなくなったのは、憲法改正にかんする、安倍首相のこの発言だ。

「今回、新型コロナウイルス感染症という未知のウイルスの脅威に直面しています。そのなかにおいて、緊急時に対応する憲法の規定は参議院の緊急集会しかないのが実情です。「いまのこの緊急時を利用して憲法の緊急事態条項について議論するのはおかしい」という人がいるのですが、それこそおかしい。私は全く逆だと思います」

「未知のウイルスの脅威に直面」しているというのに国会を閉会させ、閉会中審査にも出てこようとしない総理大臣が、「緊急時に対応する憲法の規定は参議院の緊急集会しかない」などと憂って憲法改正を訴える……。自分がいかに滅茶苦茶なことを言っているのか、この男はわからないのだろうか。

 感染が全国に広がりつつあっても国会にも出ず、記者会見も開かず、国民への説明を放棄しつづけ、極右雑誌のインタビューにはしっかり登場する総理大臣。この事実だけでも、安倍首相をリーダーに据えていること自体が「国難」であると言わざるを得ないが、その上、〈首相は周辺に「秋の臨時国会は開きたくない」と漏ら〉しているという(北海道新聞19日付)。

 この非常時に「臨時国会は開きたくない」と言い出す──。この報道に対し、松尾貴史氏は20日、〈国会を嫌がる国会議員は辞めるべきです〉とツイートしたが、まったくそのとおりだろう。「闘争宣言」ならぬ「逃走宣言」してしまう安倍首相に、国民はいつまで付き合わされなくてはならないのだろうか。

最終更新:2020.07.22 01:17

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