平井文夫の「GoTo批判は同調圧力」に坂上忍が「言論封殺」「政府の一員のよう」
もっともこのときは、坂上も相手が局の解説委員ということで遠慮したのか、ムッとしながらも「いやだって、口裏を別に合わせているわけじゃない」「(平井さんと)合わせましょうか、たまに」といなすにとどめていた。
だが、東京を除外しての実施が決まると、坂上はきのう20日の放送で、あらためてGoTo強行やキャンセル料補償問題をを批判した上、平井氏と真っ向からバトルを繰り広げたのだ。
まず、「平井さんは東京除外っていうのはどうなんですか? 納得はしてるんですか?」と水を向ける坂上。平井氏が「してませんよ」「してませんけど。まぁ、みんながそう言うんならしょうがないかな。でも、だからまあ、今年の夏休みにどこも行けないかな」と答えると、坂上は「最終的に“僕が行けない”ってなっちゃう?」とつっこむ。
すると、平井氏は語気を強め、例の「GoTo批判は同調圧力」というトンデモ主張をまたまた繰り返した。
「それは僕が民主主義のことを言ってるんです。民主主義は移動は自由なんです。人に強制されないんです。坂上さんが僕の移動を強制できないんです」
「だけど今、日本は、事実上そういう同調圧力があるのが僕は一番気持ち悪い」
ところが、20日の放送では、坂上がこれに猛然と反論した。
「これね、平井さん同調圧力っていうのは、僕はちょっと言いすぎだと思うんですよ。逆に言ったら平井さんのほうが、その言い方をされちゃうと、なんか言論封殺じゃないけど、そういう言い方するから、何もできなくなっちゃってんだよ、っていう、なんかまるで政府の一員の方のような意見に聞こえちゃって、逆に僕、恐怖感じちゃうんですよ」
ふだんは、圧力で政権批判を封じ込めながら、政策批判が盛り上がると「同調圧力」「メディアの仕掛け」などとすり替える安倍応援団の手口を見事に喝破して見せたのだ。
しかも、注目すべきは坂上が「政府の一員の方のような意見」といったことだ。これはまさに、坂上の本音が出たものではないか。