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都知事候補討論会で問われた小池百合子の差別肯定政策、小野泰輔のヘイト発言! 津田大介の切り込みに二人の答えは……

小野候補は「私は在日の友だちがいる」と典型的な「I have black friends」話法を

「私には在日の友だちがいる」「私には韓国の友だちがいる」って、これ「I have black friends」と呼ばれる差別主義者が自分を正当化するためによく持ち出す典型的な論法ではないか。たしかに小野氏のツイートを見ると、韓国との交流に関する記述もある。しかし、差別対象の属性の友人がいるからといって、その人が差別主義者でないことにはならない。ましてや、会っていい人かどうかなどは、その人の差別思想を否定することにはまったくならない。家庭や友人には良き親だったり良き友人である差別主義者など歴史上枚挙にいとまがない。

 小野氏は最初「どの事実を指摘されてレイシストとみなされているかわからない」としていたが、「在日や韓国の友だち」を持ち出したところを見ると、何を問題視されているかある程度認識しているのだろう。その上で、差別そのものを否定するのでなく、こうした論点ずらしで応じたことは、過去のツイートそのもの以上に、現在の小野氏の差別に対する認識が甘いことを露呈させたと言っていいだろう。

 小池都知事にしても小野氏にしても、一国の首都の首長候補が、公開の場で、差別に対して厳しく批判せず親和性すら垂れ流してしまうというのは、頭がクラクラしてくる。しかし今さら言うまでもなく、日本では小池氏や石原慎太郎氏がすでに何年も都知事を務めており、安倍首相や麻生太郎財務相を筆頭に小池氏がもといた自民党や、小野氏を推薦する維新の会の国会議員にも同様の、差別思想の持ち主がゴロゴロいる。

 差別主義の為政者たちをのさばらせてきたのは、差別問題に対するメディアの追及の甘さもあるだろう。その意味で、今回ネット番組ではあるが、津田氏が小池・小野両氏に差別問題について切り込み、その差別性を明らかにしたことには非常に大きな意義があった。

 アメリカでのBLMをきっかけに世界中で反差別の動きが高まるなか、東京都知事を差別主義者に任せていいのか。都民はよくよく考えるべきだろう。

最終更新:2020.06.30 09:52

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