小池都知事に「医療マスク欠乏」の隠蔽改ざんの責任を直撃
4月23日の小池知事会見(撮影・横田一)
東京都が「マスク不足無し」の“大嘘発信”(虚偽情報の垂れ流し)をしたのは、国会審議から4日後の3月6日。都立病院を担当する「都病院経営本部」はホームページで、「診察に必要な医療用マスクを確保しています」とマスク不足を否定したのだ。医療現場の悲鳴(SOS)を受け止めて改善策を実施するのではなく、危機的状況の隠蔽改ざんに走ったともいえる。小池知事氏が隠蔽改ざんを指示したのか、都職員が小池知事を忖度したのかは不明だが、どちらにしてもトップの責任は免れない。
都立墨東病院が緊急救命受け入れ一部中止をした直後の4月23日と翌24日、会見終了直後に大声で叫ぶ“声かけ質問”をした。小池知事に質問者として指されない“記者排除”が年末から続いていたためだ。
〈4月23日の都知事会見後の声かけ〉
――知事の隠蔽改ざんが墨東病院の危機的状況の原因ではないか。ずっとマスク不足だったのに「マスク確保」と大嘘の発信をしたのではないか。(都のHPで「マスク確保」と発信をした)都病院経営本部の責任はないのか。嘘八百ではないのか。
(小池知事は無言のまま立ち去る)
〈4月24日の都知事会見後の声かけ〉
――知事が見殺しにした墨東病院、ずっとマスク不足だったのに「マスク確保」と大嘘発信をしたのではないか。都の隠蔽体質が医療崩壊を招いたのではないか。
(小池知事は無言で立ち去るが、その間、都職員がマイク音声で私の声かけ質問をかき消そうともした)
なお4月24日の会見で小池知事は「東京都でも、先日も(都庁などの)ライトアップによりブルーを示すことによって、医療従事者へのエールを送っているところです」と語ったが、正直唖然とした。都立墨東病院の医療崩壊を招いた“A級戦犯”が自らの怠慢を恥じることなく、医療従事者を励ます“指揮官役”に大化けしたように見えたからだ。「コロナのたぬき」という新たな異名で呼びたくなったのは、小池知事の厚顔無恥ぶりを目の当たりにしたためだ。