「責めるな」「いまは批判している場合じゃない」という連中の正体
この政権は小さい声や冷静な意見では動かない。実際、新型コロナの対策については、1月、2月の段階で野党が医療体制の整備を求めていたが、安倍政権は動こうとしなかった。彼らを動かすには、多少乱暴でも、大きい声を上げていくしかないのだ。もし、国民やメディアが声を上げなければ、おそらく安倍政権はいまも「布マスク2枚」すら配布しなかったのではないか。
ところが、糸井重里や山下達郎や太田光は、国民がここまで追い詰められてもまだ、「責めるな」「いまは批判している場合じゃない」などと言って、ギリギリの声を封じ込めようとしているのだ。
これは、この連中が「自分は社会全体のことを冷静に考えている」というポーズをとりながら、実際は自分のことしか考えていないからだ。連中の頭の中にあるのは、自分のイメージを高めることだけ。だから、安全で快適な家にいて、在宅ワークしたり、広い部屋やベランダで運動したり、手づくりマスクをつくったりしながら、「Stay Home」と呼びかけることになんのためらいもない。「Stay Home」したくてもできない人間がいっぱいいることなんて知ろうともしないのだ。
そう考えると、彼らは安倍応援団ではないが、そのメンタリティは完全にあの画像を上げた安倍首相と地続きにある。
ネットを見ていると、セレブ有名人にひきずられて、善良な“もたざる人々”までが、「いまは批判しているときじゃない」と口にしているが、騙されてはならない。
安倍首相らは、国民の命や生活を守ることなんてこれっぽちも真剣に考えていない。“経済を回す”コマの頭数さえ残っていれば、どうにでもなると思っている。頭数じゃなくて、一人ひとりに命があって生活があって感情があって、考える頭があるということを見ようとしない。
政権に殺されないためにも、わたしたちはもっと強い声を大きく上げ続ける必要がある。
(編集部)
最終更新:2020.04.25 07:24